堀江由衣「夏の約束」

 学生諸君は、今が夏休み真っ盛り。さすがに社会人になると夏休みを取れても学生時代のように長期間というわけにはいかない。あの長い長い特別な季節を過ごすことができるのは、学生の特権なのだ。

 そんな今の時期になると、毎年無性に聴きたくなるのがこの曲、堀江由衣の「夏の約束」だ。2012年の夏に放送されたアニメ「DOG DAYS’」のエンディングテーマで、CDの発売も同年7月の暑い季節だった。

「DOG DAYS」は11~15年まで3期にわたって制作された異世界ファンタジーアニメで、「DOG DAYS’」は第2期にあたる。3期を通じてOPは水樹奈々、EDは堀江由衣が担当したが、個人的に最も思い入れが強いのが「夏の約束」。堀江由衣は作中のヒロインであるミルヒオーレ・F・ビスコッティの声も担当していた。

 とにかくこの曲、夏っぽさが全開である。といっても、夏だ!ビーチだ!アゲアゲだ!、的なアッパーなノリではなく、自分が子供のころを思い起こさせてくれるノスタルジックな曲。さわやかで軽快なサウンドだが、胸が締め付けられるようなセンチメンタルな気分になるのだ。

 また、ミュージックビデオも、そんなコンセプトで作られている。ローカルな列車の窓から見えるのどかな風景、強い日差しの下でどこまでも続く田舎道、虫取り網を手に走り抜ける子供たち――。都会で育った人でも、田舎の親戚の家に遊びに行ったりして、ここで描かれているような夏休みを過ごした経験があるのではないだろうか?

 映像付きだと印象もより強くなるが、楽曲だけでもそのノスタルジックな空気は十分に伝わってくる。ぜひ一聴を。