サッカー女子パリ五輪アジア最終予選第2戦が28日に国立で行われ、なでしこジャパンが北朝鮮に2―1と勝利して2大会連続6度目の五輪切符を獲得した。試合を分けたのは〝山下の1ミリ〟だ。

 1―0で迎えた前半45分、北朝鮮が連係プレーから最後はMFチェ・グモクがゴール前でヒールシュート。これにGK山下杏也加(28=INAC神戸)はタイミングをずらされながらも必死に食らいつき、ゴールラインを割ったかに見えたギリギリのところで右手でかき出した。直後に北朝鮮の選手たちはゴールと猛アピールしたが、判定はノーゴール。ここで失点していれば試合の行方は全く分からなかっただけに、まさに日本を救うビッグセーブとなった。

 2022年カタールW杯のスペイン戦で、森保ジャパンのMF三笘薫(ブライトン)が見せた〝三笘の1ミリ〟をほうふつさせる際どいプレー。それでも山下は試合後に「ボールの3分の2は入っていたとは思った、内側に。だけど全然大丈夫かなと思った」と冷静に振り返った。

 苦しみながらもパリ五輪への出場権を獲得した、なでしこジャパン。主将のMF熊谷紗希(ローマ)は「正直に一言、ほっとしている」と胸をなで下ろした。そして、今後に向けては「パリで金メダルを目指して、また全員で頑張っていきたい」と堂々宣言。アジアで最強のライバルを撃破し、悲願の五輪女王に照準を定めた。