世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(30=大橋)が5月に東京ドームでルイス・ネリ(29=メキシコ)と防衛戦を行う見通しの中、専門家の間でも悪童の〝前科〟が不安視されている。

 元世界王者・渡嘉敷勝男氏(63)がユーチューブチャンネル「トカちゃんねる」で、スーパーマッチを展望。挑戦者のネリについて「強い。最近の試合を見るとKOでバタバタ倒している。結構、強いやつにも勝っているし。KO率もハンパじゃないので、もらったら怖いですね」とパンチ力を警戒しながらも「井上チャンピオンも一瞬、気を抜くところがありますから。それさえなければ大丈夫」とモンスターの勝利を予想した。

 また、渡嘉敷氏はネリが発言した「俺がモンスターの仮面をはいでやる」「井上はパウンド・フォー・パウンド最強には足りない。過大評価のファイターだ」とのコメントを紹介。「そんなことはないですよね。世界中のスーパーチャンピオンたちが認めて、井上チャンピオンの試合を見て勉強しているというぐらいですから」「確実に強い。今までの実績がね、世界王者を全部KOで倒してきてるんですから」と打ち消した。

 その上で、渡嘉敷氏は「ネリは、一番怖いのはドーピングと体重超過。失敗が多いですから。こんなスーパーマッチをなくしたらもう最悪。体重オーバーで試合をなくすのは大変な損害ですから(試合は)やるでしょう。こんなことがあったら困りますからね。契約をしっかりして。(違反を)何回もやってるんですから。(東京)ドームですよ。厳しい縛りをつけてやらないといけない。二度とボクシング界に戻れないとか、国外追放とか、地球追放とか。この選手、本当に分かりませんよ」と悪童の〝前科〟を懸念した。

 さらに「(試合が)なくなったら大変なこと。体重超過で、しょうがないからやるなんていったら、アホみたいなこと。一番心配なのはパンチ力よりもドーピング検査、そして体重超過。その違反するところですよね」と重ねて指摘した。

 ネリは2017年に行われた山中慎介戦のドーピング検査で陽性が判明。翌年には体重超過により国内で無期限活動停止処分を受けた。日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は「(ネリが)二度と違反を起こさないように、管理をしないといけない」と明言。ドーピング検査と体重チェックを徹底する方針だが…。果たして、どうなるか。