作家でタレントの乙武洋匡氏が17日、自身のnoteを更新。お笑い芸人のホーキング青山さんを追悼した。

 青山さんは先天性多発性関節拘縮症(せんてんせいたはつせいかんせつこうしゅくしょう)のため、生まれたときから両手両足が使えない中で〝史上初の障がい者お笑いタレント〟として活躍。昨年12月12日に都内の病院で死去していたことが9日にわかった。50歳だった。死因は明らかにされていない。

 この日はタイトルで「おい、なに死んでんだよ。早すぎるだろ」と愛あるツッコミを入れると、自身の著書「五体不満足」を執筆する前に青山さんのコラムを読み、衝撃を受けていたことを振り返った。

 それから「五体不満足」を出版すると、青山さんは「笑え!五体不満足」という〝パロディ本〟を出してきたという。

「正直、それを聞いて、ムカついた、腹が立ったということはなかった。それどころか、『あー、あのコラムを書いたお笑い芸人の方だ!』と、当時読んだコラムの感動が蘇ってきたばかりか、〝先輩〟に認知してもらえたような気がして、いささか照れくさいような、そしてうれしいような気持ちがあった」

 また「私と彼とは表裏一体だったと思っている」とも明かす。「ダイバーシティな社会の実現を真正面から訴える乙武洋匡」「自身では処理しきれない性欲も含めて、すべて赤裸々に語るホーキング青山」といったように、障がい者のリアルを語る上で「どちらも欠かせないピースだと思う」と吐露。

 昨今は「障害者×お笑い」「障害×性」など、タブー視されてきた分野について語られるようになってきただけに「だからこそ言いたい。なに死んでんだよ。まだまだアンタの役割は残ってただろ」「いよいよ、彼の出番だったはずだ。やっと時代が彼に追いついてきたはずだったのだ」と50歳での死を嘆いた。

 それでも「青山さん、道を切り拓いてくれてありがとう」と感謝。

「あなたがこじ開けてくれたドアからこの小さな体を潜り込ませ、これからも『タブーなんかクソくらえ』と大きな声で叫び続けていきます」と自身の言葉で追悼した。