写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう。

 親の3巡目。SNSでも意見が分かれた局面だが…。

【答え=3筒】東1局の親番、いきなりやってきたチャンスに慌てず冷静に正解を選べるか。あらゆる状況を想定して動くトップ雀士であるほど、長考することなくすぐに選択ができる。判断速度という意味において、佐々木寿人(格)はMリーグでも突出した存在だ。赤2枚内蔵で、リーチ・ツモでもれなく親満貫という好機だが、3巡目にして悩ましい局面を迎えるも、佐々木の手はスッと3筒を選んだ。

 1巡目に対子でも持っていた1萬、2巡目に9萬と、メンツ手に向かって手牌を揃えていたところ、新たに対子となる4萬を持ってきた。七対子のリャンシャンテンでもあり、ズバッとカン5萬を引けばリーチも打てる。早くも最終形のイメージを具体的に作る場面だ。「萬子は一盃口が見える形なので、切る選択はありませんでした。筒子か9索切りの選択ですが、筒子を払うことは七対子のリャンシャンテンかつ7索を引いた時に、索子が5・赤5・7・9・9となり、6索とドラの8索の受けと広がる」と、ドラ近辺を引いた時にロスがないよう、3筒を払うことにした。

 次巡、すぐに5萬を引いて、迷うことなく5索・9索のシャンポンで即リーチ。すぐに6索を引いたため、4・7索待ちの平和を逃すことになったが、6索が後引っ掛けにもなり「9索が出やすい形になり、結果アガリに結びついてよかったです」と溜飲を下げた。

 この筒子と索子の選択、チームメートの伊達朱里紗はXで4択アンケートを実施。過半数の約60%を「9索切り」が占めたものの、その後のツモなどを振り返ると9索切りはアガれなかった可能性も高く“魔王”と呼ばれる男の読みと嗅覚、どちらもズバリの一局となり、トップ獲得の大きな要因となった。

最終形。9索をロン
最終形。9索をロン