これが「日本最終戦」となりそうだ。シンガポールの格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」28日の東京・有明アリーナ大会に出場する元K―1世界3階級制覇王者の武尊(32)が決戦へ覚悟を見せた。

 当初、同大会では〝破壊神〟ことロッタン・ジットムアンノン(タイ)と対戦予定だったが、相手のケガで消滅。代わってONEフライ級キックボクシング世界王者のスーパーレック・キアトモー9(28=タイ)のベルトに挑戦することになった。11日に都内の会見に出席した武尊は悲願のロッタン戦が消えて悔しさもあったというが、ONE初参戦で王座挑戦が決まり「これ以上ない相手を用意してもらって断る理由はなかった。世界最高峰の団体のチャンピオンを倒して自分が最強だというのを証明したい」と前を向いた。

 さらに会見では「もしかしたらこの試合が日本で最後になるかもというのが僕の中にあって…」と意味深な言葉も口にした。これについて武尊の関係者は「これからは、ONEと協力して積極的に海外に出ていくことになります。今までの日本の立ち技の選手ができなかったことに挑戦していくことになるでしょう」と明かす。

 武尊自身はスーパーレックとの大一番を控え集中しているだけに〝その先〟についての具体的な言及はなかった。だが、同関係者は武尊の胸中を代弁しつつこう語る。

「野球やサッカーなど、ほかのスポーツに比べてキックは〝対世界〟という点で後れを取っているのが現状です。そこを武尊が変えていければ…。そのためにも、スーパーレック戦後は米国や欧州で試合をしていくことになると思います。だから、おそらく日本は今回が最後でしょう」

 ONEは今年も米国でも大会を行う。武尊もそこに名を連ね「全米デビュー」を果たすことになるわけだ。次のステージに進む前の〝ラストマッチ〟を快勝で飾りたいところだ。