◇渡辺優美(31)福岡支部105期

 ボートレース大村のプレミアムGⅠ「第5回ボートレースバトルチャンピオントーナメント」が11日に開幕する。過去4回で女子レーサーの優勝はないが、第2回大会で守屋美穂、第3回大会で遠藤エミが決勝に駒を進めている。女子レーサー初Vも時間の問題だろう。今年は5人の女子レーサーが参戦。カウントダウンコラム「昇り龍のごとく」最終回は成長著しい渡辺優美をクローズアップ。その〝野望〟に迫った。

 舞台となる大村は、2016年1月にデビュー6年3か月で初優勝を飾った思い出の水面。「相性はいいですよ。調整が合いやすい。イメージがいい」とサラリと言い切るあたりに、かなりの自信をのぞかせる。

 2020年1月ヴィーナスシリーズから前回まで、5節連続で準優進出。そのうち1V、準優勝1回。通算では3優出2Vの好内容だ。「大村はいつ以来だろう?」と口にしたように、昨年3月以来の参戦。強敵揃いの一戦を前に、不安要素は多少ありそうだが「下関と調整が似ている」と不敵な笑みを浮かべた。直前の下関(男女混合戦)では優勝こそ逃したものの、優勝戦1号艇と活躍。好調モードで好相性の水面に臨めるのは、大きな〝アドバンテージ〟があるとみていいだろう。

 昨年は5月芦屋オールスターでSGデビュー。10月の蒲郡ダービーにも参戦。1着こそお預けとなったが、互角に渡り合えることを証明した。「(SGを走って)レーサーとして、やっとデビューです。新人です(笑い)。経験値が上がりました」と独特の表現で語る。自身初となる2期連続で勝率7点オーバーと結果として表れており、旋回力、スピードはすご味を増している。

 今年初のビッグレース。「トーナメントはよく分からない」としながらも「初めてなので楽しみ」と待ち遠しい様子。初戦は4~6号艇は枠番抽選となるが「運なので。いい時はいいし、悪い時は悪い。目に見えないものなので逆らわないように」と与えられたところで結果を残すことを誓った。

「年末を目指して12人はもちろんだが、グランプリにも出たい」と野望を明かす。今年は始まったばかりだが、この言葉の実現に向けて、いいスタートを切っていることは間違いない。大一番を前に「新人らしく、生き生きとしたレースをしたい」と〝チャレンジャー〟として胸を借りるつもりだ。

 1回戦が外枠発進でも3着以内なら、準々決勝に進むことができる。初出場初V、女子選手初のチャンピオンベルト奪取の快挙も十分ある。好相性水面での大暴れに期待だ。