れいわ新選組の山本太郎代表が能登半島地震の被災地に入ったことが物議を醸している。石川県は能登方面への道路が混雑し、自衛隊などの救援活動に支障をきたすことで不要不急の移動自粛を呼びかけている中で、猛批判を浴びているのだ。

 山本氏は5日夜にレンタカーで、震源地に近い石川・能登町に到着。現地のNPO法人から直接ヒアリング。「来週にも国会では災害特別委員会を開くような開かないような、生ぬるい動きがあるので、現場の声を、状況を知っておく必要がある」と避難所の様子を報告した。

 この際、自衛隊が用意した炊き出しのカレーライスを食べたことで、ネット上では「炊き出しは被災者のためのもの」「迷惑系ユーチューバーと変わらない」などと批判に拍車がかかった。

 山本氏を知る関係者は「これがいきなりの救援活動ならパフォーマンスとなるかもしれないが、太郎は毎年、大みそかの炊き出しを欠かさず、弱者に寄り添うスタンス。岸田首相が呼び掛けた野党との党首会談にもれいわは呼ばれていない中で、自ら政治家として、現地の情報を取りに行っただけ。批判は承知のうえなのは毎度のことでしょう」と代弁した。

 れいわが呼ばれなかった5日の党首会談では、この3連休は石川県外の議員は現地入りしないことで取りまとめていた。岸田首相も「できるだけ早いタイミングで足を運びたい」と表明しながら、いまだ視察はできていない。

「思い出されるのは東日本大震災で、メルトダウン寸前の福島原発を視察した菅直人元首相の失敗例です。菅氏の受け入れのため現地では余計な労力がかかってしまい、事故対応が遅れ、被害の拡大につながったとの批判が根強い。同じテツは踏めないでしょう」(永田町関係者)

「首相官邸にいるのに防災服を着ているのはコスプレか」とネット上で揶揄されているだけに、一刻も早く現地視察してリーダーシップを発揮したいところだが、タイミングは難しそうだ。