格闘技は多数決じゃない! ボクシングイベント「LIVE BOXING 6」(来年1月23日、エディオンアリーナ大阪)でWBA世界バンタム級13位ルイス・ロブレス(25=メキシコ)と対戦する東洋太平洋スーパーバンタム級6位の那須川天心(25=帝拳)が、変わりゆく格闘技界に警鐘を鳴らした。〝神童〟が抱いている危機感とは――。
転向3戦目で初めて世界ランカーと対戦する那須川は「自分よりランキングで上の選手。強敵だなと感じている」と警戒。前戦9月のルイス・グスマン(メキシコ)戦で骨折した左拳も順調に回復したとして「圧倒的な差を見せたいというか。進化した姿を見せたいです」と誓った。
その那須川は、11日にSNSで「最近の格闘技がよくわからない みんなそろそろ目を覚ましてくれ」と苦言を呈するような意味深な投稿をして注目を集めた。その真意について「競技者も見る人もですけど、みんなが勝負を軽く見すぎているというか…。改めて、一回一回の〝戦いの重み〟というのを知ってほしいなっていうのはありますよね」と説明。キックや総合格闘技戦で自らが盛り上げていたころとの変化を感じているようで「今、負けてもその後の発言がウケればOKみたいになってるじゃないですか。昔は違ったと思うんですよね。ピリピリしたものがあったというか」と力説した。
その上で「会見でもファンが多い方が『ウエーイ!』みたいに言われて(支持を受けて)『正しい』ってなっちゃうじゃないですか」と現状を疑問視。賛否両論を起こしながら実力で格闘技界を盛り上げてきた自負を持つだけに「格闘技ってそういうのとは違うっすよね? 今は〝多数決格闘技〟になっている。ファンがいいって言ったらそれが正しいみたいな。僕は『多数決でやってねえし。俺らはマイノリティー(少数派)っしょ』みたいなのがあります」と語気を強めた。
会見で試合のテーマを問われ「正義の鉄拳」と口にした裏には、そんな内なる思いもあったのだ。那須川は「別にそういうのも悪いとは言わないですよ。だけど『そこを一回見つめ直そうよ』っていう。僕の正義と、みんなの正義がある。今回はそこの戦いでもあるのかなと思います」と決意をにじませた。神童は、その拳で自らの〝正義〟を世に問うつもりだ。












