写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう。

 勝負どころの南3局。ドラに加え、赤が2枚ある。9萬が暗刻になってテンパイだが…。

【答え=1萬(リーチ)】果たしてどっちが正解か。リャンカン形からどちらかを選択してのリーチは、文句なしの両面リーチを打つよりも、はるかに神経を使う。相手の手に持たれていないか、山に埋もれているか。アガリパターンが1つしかないだけに、より深く読み込む必要がある。堀慎吾(サ)は、勝負どころできれいに正解を選んで一発ツモで跳満成就。冷静に河から状況を読んで導いた。

正解は1萬切りでリーチ
正解は1萬切りでリーチ

 選択はカン2萬待ちか、カン4萬待ちかの2択。河に2萬が1枚切れているが、5萬を切ってリーチを打てば、いわゆる「スジ引っ掛け」になる。一方で1萬切りのカン4萬待ちは、他者にも必要そうな4萬という牌で待つことにもなり、あまり出やすいものでもなさそうだ。ところが堀の感覚はまるで違った。

「渡辺太選手が7巡目に1萬が手出しでした。自身から3萬が2枚見えており、関連牌なら133の形より122の形で持たれている可能性が高く、2萬待ちはそこまで良いと思っていませんでした」。ペンチャンを嫌った後まで1萬を残していたなら、萬子の下の方は出にくそうだ。

 次に萩原聖人(雷)にも目を移した。「2萬、3萬とツモ切っていましたので、4萬は場況的にも悪くない」と、萩原の手中に4萬がある可能性は低いと読んだ。その上で、場には2萬が1枚切れ、4萬は1枚も切られていないところから「カン2萬よりカン4萬の方が優れていると思いました」と、テンパイ前から考えていた。

 準備をしていた分、決断も早い。スッと1萬を切って、一発で4萬ツモの跳満完成。会心の選択だった。