阪神とオリックスによる59年ぶりの〝関西ダービー〟日本シリーズは第7戦までもつれ込み、阪神が38年ぶりに日本一に輝いた。

 アレ特需のハズが泣いた店があった。3連休最終日の5日、大阪・道頓堀の遊歩道には大阪府内外や海外から訪れた観光客でごった返した。

 通常であれば飲食店は大忙しのところだが、人通りの多い遊歩道に面する道頓堀酒場ジョニーの店長・ジョニーさんの表情は曇っていた。

「オープンから1時間は一般のお客さんも入れるんですが、夜6時半頃から10時半頃まで交通規制されるんです」と語った。

 この日は日本シリーズ最終戦で大阪府警は、雑踏事故やトラブル発生に備え、9月の阪神のリーグ優勝時と同じ約1300人を動員して警戒に当たっていたからだ。

 前日も阪神の優勝がかかっており、ジョニーさんの店に向かうために必ず通らないといけない道頓堀橋と戎橋の入り口は閉鎖された。

 これにはジョニーさんも驚いたという。「入り口が遊歩道に面しているお店はたくさんありますが、僕の店の前の道だけ閉鎖された。補償をもらえたらいいけど、それもない」

 補償の代わりなのか、橋の入り口までジョニーさんがお客さんを迎えに行くと警官は遊歩道への入り口を通してくれたという。「知り合いを呼ばなければ、売り上げはゼロだった」

 阪神がアレ(優勝)する前は、売り上げ3倍になると期待していたという。「阪神優勝の効果はゼロ。交通規制されるのでむしろマイナスです」と言い、さらに「僕が道頓堀に飛び込みたいくらい」とぶっちゃけた。