俳優のオダギリジョー(47)が14日、都内で行われた「月」公開記念舞台挨拶に宮崎りえ(50)、二階堂ふみ(29)らとともに出席した。
原作は、実際の障害者殺傷事件に着想を得て2017年に発表された辺見庸の小説「月」だ。オダギリは、宮沢が演じる重度障害者施設で働く元小説家の女性の夫役を務めた。
実際に起きた事件を扱った今作。上映後ということもあり、舞台挨拶は重苦しい雰囲気で始まった。それを察してか、オダギリは「こんなに多くのお客さんが入っているのを久しぶりに見た気がして。この数を見ているとジャニーズの記者会見を思い出しちゃって、今日は指名NG無しでいきたいなと思います」と挨拶。ユーモアを交え場を和ませた。
二階堂は、「ああいう事件が起きた時に怖いのが徐々に関心が薄れてしまったり考えるのをやめてしまうこと。社会を生きる当事者として考えたい」とオファーを受けた決意を明かした。
一方で宮沢は、今作に対し「賛否両論あると思います」としながらも、「皆さんの記憶にべったりとこびりつく作品として広がってほしいなと思います」と願いを込め語っていた。