オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第156回は「にわとりちゃん」だ。
ある学校の鶏小屋に出る妖怪である。その姿は女子中学生であるが、裸足で鶏小屋の中で鶏を追いかけ回し、絞め殺している。そのためだろうか、その学校では鶏がよく死ぬという。それなのに生徒や教師はその妖怪を「にわとりちゃん」と親しみを込めて呼んでいる。
この妖怪の正体は一体何だろうか。鶏の世話をしていたところ、ミスをして鶏を死なせてしまった生徒とか、鶏が嫌いで嫌いでしょうがない女生徒とか、いろいろ考えられる。それとも、何かの理由で鶏小屋に執着を残している生徒の亡霊が妖怪化したのであろうか。
鶏の妖怪といえば、かつて昭和時代の子供たちが熱狂した佐藤有文の「いちばんくわしい日本妖怪図鑑」で描かれた「化けひなどり」であろうか。これは肉食を禁止されたにもかかわらず、こっそり鶏肉を食べていた破戒僧が鶏のたたりを受けて、口がくちばしのようになってしまった妖怪現象であった。











