アイドルグループ「スチームガールズ」の橋本友梨英(27)が30日、東京・秋葉原のP.A.R.M.Sで卒業ライブを行った。

 橋本の担当カラーである緑色のサイリュームで、会場全体は緑一色に染まった。セットリストは仮面女子、スチガなど思い入れのある曲で組まれ、冒頭から「ゆりえコール」で湧き上がった。

 自身にとってアイドル生活最後、スチガにとってもラストライブとなるステージだが、MCでは〝らしさ〟を発揮し、笑顔あふれるライブのまま進行した。

スチームガールズの(左から)山崎遥菜、橋本友梨英、紗儚涼子
スチームガールズの(左から)山崎遥菜、橋本友梨英、紗儚涼子

 涙を見せたのは、卒業証書を受け取ったあとの最後のあいさつだ。仮面女子のライブを見たことがきっかけで、スチームガールズを好きになった橋本は「ダンスも歌も未経験でしたが、どうしてもスチームガールズに入りたくて、オーディションを受けました」。結果は不合格。それでもスチガになりたい一心で努力を続け、2018年11月に加入を果たした。憧れのユニットでの活動は「毎日が新鮮で楽しかった」という。

 そんな中、橋本は母の介護をする関係で、全ての活動を休止した。「休んでいる間も変わらず、みんなはSNSで応援してくれて、それが支えになっていました」とファンに感謝した。

 だが、活動休止から約2か月後、橋本の母は他界。橋本は「それが人生で一番つらくて、何もやる気が起きなくてステージに立てる状況ではありませんでした」と涙交じりに話した。

「でも、時間がたつにつれてみんなの顔が浮かんできて、またステージに戻らなきゃ…。このままいなくなったら、ずっと応援してくれたファンの方に失礼かなって思って去年の11月に活動を再開しました」

〝リケジョ〟の触れ込みと真逆の芸能界に進むことを、橋本の母は「自分のやりたいことをやりなさい」と応援してくれ、仮面女子正規メンバー入りを喜び、生誕ライブにも足を運んでいた。

「みんながいなかったら私はその時、フェードアウトして、おばあちゃんになってもアイドルを諦めたことに対して、ずっと後悔していたと思います。みんなのおかげで今日まで悔いのないアイドル人生を過ごすことができました」とファンに感謝。

 今後について「アイドルしかしてこなかった自分にとって不安もありますが、新しい世界を見られるワクワクのほうが大きいかもしれません」と話した。

 それからメンバー、見守った家族や関係者、スタッフ&マネジャーらにも感謝の意を伝えた後、仮面を武器を置いてアイドル生活の幕を閉じた。

ファンに手を振る橋本友梨英
ファンに手を振る橋本友梨英

 ライブを終えると報道陣に対応。「今後は何も決まっていないけど、旅行に行きたい。日本国内や海外とか』と目を輝かせた。政界転身の意向を問われると「私が(選挙に)出たら大変なことになっちゃう」と否定し「配信とかやってみたい」と話した。

「これから、いっぱい眠れる」と笑顔で話す橋本。月野もあデザインの卒業Tシャツが自身の希望にドンピシャだったとうれしそうに報告。「これからは、これを着ていっぱい寝ます」と周囲を笑わせた。

 スチームガールズはこの日をもって活動休止。山崎遥菜、紗儚涼子、那波茉奈(体調不良のため休業中)は2日から元仮面女子・立花あんながプロデュースする新アイドルユニット「メノニューイヤー」のメンバーとして活動する。

 スチームガールズは12年10月21日、アリス十番の妹分ユニットとしてデビュー。13年3月6日、十番とのコラボ曲「Wohhhh!!!!☆」リリースをきっかけに「仮面女子」として活動。今年2月19日、結成10年の構造改革として「仮面女子」「スチームガールズ」の新体制になった。