両親に睡眠薬を服用させて自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪で起訴された歌舞伎俳優の市川猿之助被告(47)が勾留されていた東京・警視庁原宿署から31日夜、保釈された。両親と心中を図るという芸能史でも類を見ない事件。猿之助被告は後悔の念を口にしているという。
100人超の報道陣が原宿署に詰めかけた中、猿之助被告は午後8時28分ごろ、姿を現した。黒のスーツとネクタイという姿。送迎車の前で立ち止まり、報道陣に向けて無言で6秒ほど頭を下げた。髪はボサボサで顔つきはふっくらした様子。原宿署の建物にも一礼し、事件に言及することなく送迎車に乗り込んで去った。
猿之助被告をめぐっては起訴された28日、弁護人が保釈請求した。東京地裁は31日、これを認める決定を出した。保釈保証金は500万円で、猿之助被告側は即日納付。検察は決定を不服として準抗告したが、地裁は退けた。猿之助被告は6月27日に逮捕されて身柄を拘束されて以来、1か月ぶりにシャバに戻った。
所属事務所はこの日、公式サイトで「公判の推移を見守っていく」などと見解を発表した。
人気俳優が両親と心中を図るという芸能史でも類を見ない事件。当人は後悔の念を口にしているという。
梨園関係者の話。
「猿之助さんは逮捕前、都内の病院に入院して静養していました。その中で、〝自分は何てことをしてしまったんだ…〟という趣旨のことを口にしたといいます」
猿之助被告は5月18日発売の「女性セブン」で、自身の性加害やハラスメントの疑惑を報じられることを悲観した。その前日17日夜、東京・目黒の自宅で、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さんと母親の延子さんと家族会議を実施。両親に睡眠薬を服用させ、自殺を手助けしたとされる。
捜査関係者によると、事件直後に意識障害が見られたものの、回復後は比較的落ち着いていた。都内の病院に入院し、静養する中で改めて状況を悟り、後悔の念を抱くようになったようだ。
「猿之助さんは慶応大卒業後、本格的に歌舞伎にまい進するようなります。20代半ばのころ、先輩の歌舞伎俳優に稽古をつけてもらいましたが、その場に同伴したのが段四郎さんでした。息子を心配したようです。猿之助さんは昔もその当時も今も、段四郎さんから大事にされていたのに、こんな事件を起こしてしまうなんて…」(前出関係者)
それでも猿之助被告は見捨てられてはいない。「梨園のトップ、成田屋の市川團十郎さんをはじめ、いとこの市川中車さん(香川照之)らが猿之助被告を救う意向を持っています」(同)
前代未聞の事件は舞台を司法の場に移す。












