韓国に謎の国際小包が無差別に2000件以上も届き、社会問題となっている。発送元は台湾とされ、誰が何のために送っているのかは不明だという。開封した数人が呼吸困難で病院に搬送され、軍爆発物処理班や天安市保健所などのX線検査の結果、未知のガスが検出されたケースもあるという。この事態を韓国、台湾メディアが大きく報じている。中国人ジャーナリストによると、今後、日本にも届く可能性があるため要注意だ。
韓国SBSニュース、MBNなどは23日、「怪しい国際小包4日間、2058件」と報じた。台湾からとする謎の小包が20~23日にかけて韓国全国に届き、うち2058件分の届け出があり、645件を警察が回収した。
白いビニールや黄色や黒の紙の小包で、ほとんどはカラだが、中にはリップクリームや化粧品など安価なものが入っていたという。発送元は台湾の台北市だった。21日にはソウル明洞中央郵便局で小包が発見され、建物の中にいた1700人余りが避難する騒動が起こったほど。開封した人がめまいや呼吸困難で病院に運ばれる事態も起き、警察が調べたところ未知のガスが検出されたが、その後、国防科学研究所が検査したところ、化学・生物・放射性物質は検出されなかった。
発送元は台湾だったが、韓国警察の調べでは、中国の深セン市から送られ、台湾経由で韓国に送られたという。
“無差別テロ”ともいうべき事態に、韓国では大きな社会問題となっている。一部台湾メディアは「台湾の国際イメージを低下させるための中国の手段」とも報じた。
一方、中国事情通は「ブラッシング詐欺の可能性が疑われています。ECサイトを運営する販売業者が勝手にモノを送りつけて、ウソの販売実績を作って、高評価レビューを書き込み、サイトの評価を上げる詐欺です。商品を送った記録がないと評価の書き込みができないので、配達記録が欲しいわけです。台湾を経由した理由としては、出どころをぼかしたいため。それと台湾はアジア太平洋地域の積み替えセンターがあるので、中国本土から他国に送るには、台湾経由の方が早くなることがあるから、配達記録も早くなるからかもしれません。スピード重視なのは、短期間で稼いで、サイトを畳むためです」と指摘する。
出どころ不明の謎の小包といえば、日本でも3年前に全国に「謎の種」が届いたことがあった。小包の中には透明の小袋に植物の種のようなものが数十個入っているケースが多かった。これもブラッシング詐欺の可能性が高かった。種だったのは軽いため配送料が安く済むからだとみられる。後で商品代金を請求する送り付け商法と違い、送料は先方の自腹で、受け取っても金銭を要求されなければ、詐欺にならない。
前出事情通は「今後は『謎の種』同様、『有毒ガス小包』が日本にも届くかもしれません。業者が送りつける宛先リストは過去の通販利用者のリストが闇業者に流れたものを使っていると思われ、韓国人が利用していたなら、日本人も利用している可能性が大きいですから。しかし、ブラッシング詐欺だけでなく、万が一のケースとして、凶悪な炭疽菌テロのようなものも想定しなければいけないです」と話している。












