大相撲名古屋場所千秋楽(23日、愛知県体育館)、関脇豊昇龍(24=立浪)が「大関昇進」と「初優勝」をダブル達成した。幕内北勝富士(31=八角)との優勝決定戦。相手を勢いよく押し出して勝ち名乗りを受けると、こらえきれずに右腕で涙を拭った。表彰式の優勝インタビューでは「うれしいです。涙? すごくうれしくて。我慢してたんですけど、止まらなかったです」と喜びをかみしめた。

 夏場所後にモンゴルへ帰郷した際に叔父の元横綱朝青龍と交わした〝約束〟を果たした。豊昇龍は「叔父さんから〝頼むから今場所(名古屋場所で)優勝してくれ〟と言われて〝はい、頑張ります〟と。言った通りにできた」と明かした。

 まさに有言実行の活躍に、元朝青龍も自身のツイッターで「おめでとう 久々に涙」とメッセージをつづって祝福。おいが賜杯を受け取る姿を映し出すテレビ画面の前で、ガッツポーズする画像も投稿した。

 

 本割では星で並んでいた新入幕の伯桜鵬(19=宮城野)を上手投げで下し、12勝目。大関昇進の目安とされる「3場所33勝」に到達した。審判部長の佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)は、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)に大関昇進を諮る臨時理事会の招集を要請。26日に開かれる秋場所の番付編成会議と理事会を経て正式に「新大関豊昇龍」が誕生する。

 元朝青龍が大関昇進を決めたのは2002年の名古屋場所だった。豊昇龍は「12番、勝ちたかった。(叔父からは)今場所で決めてくれと強い言葉を言われた。本当に相撲をやって良かったと思います」。同じ名古屋の地で、偉大な叔父に一歩近づいた。