新時代を築けるか――

 テニスの4大大会「ウィンブルドン選手権」最終日(16日、英・ロンドン)、男子シングルス決勝が行われ、第1シードで20歳のカルロス・アルカラス(スペイン)が第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を1―6、7―6、6―1、3―6、6―4のフルセットで下して初優勝を果たした。

 5連覇を狙った絶対王者・ジョコビッチの牙城を崩した。第1セットをあっさり落とすも、第2セットはタイブレークの末に奪取。その後は一進一退を攻防となったが、要所で好プレーが光った。同大会においてロジャー・フェデラー氏(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ジョコビッチ、アンディ・マレー(英国)の「ビッグ4」以外が頂点に立ったのは、2002年のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)以来。アルカラスは英公共放送局「BBC」によると「ジョコビッチを倒し、ウィンブルドンで優勝することは、テニスを始めた時からの夢だった。人生で最も幸せな瞬間です。それは長い間変わらないと思います」と喜びを語ったという。

 この快挙を受け、同放送局は「カルロス・アルカラスがノバク・ジョコビッチを下し、政権交代の合図となった」と大々的に報道し「アルカラスはジョコビッチ、フェデラー、ナダルそれぞれの要素を取り入れていると言う人もいる」と紹介した。ジョコビッチも同様の考えを示しており「彼はスペインの雄牛のような競争心、そしてナダルで長年見てきた信じられないほどのディフェンスを持っている。さらに彼は素晴らしいバックハンドを持っていて、私のバックハンドといくつかの類似点があると思います。それは長年にわたって私の個人的な強みだったと思います。彼にもそれがあります」と大絶賛した。

 英紙「デイリー・テレグラフ」は「アルカラスはテニス界に必要なアイコンを手にした。彼の将来の偉大さには限界がない」と伝えるなど、さらなる飛躍の可能性が広がるばかりだ。