「月はどっちに出ている」「血と骨」などの作品で知られ、昨年11月に73歳で亡くなった映画監督・崔洋一さんのお別れの会が7日、東京・神保町の如水会館2階のスターホールで行われ、450人の関係者が参列。故人を悼んだ。
遺影は写真家の白鳥真太郎氏が2013年に撮影したものを使用。祭壇は、故人が趣向をこらした派手な祭壇を好まなかったため、白い花を中心としたシンプルなものにしたという。
お別れの会には俳優の藤竜也、岸谷五朗、鈴木京香、小山明子、遠藤憲一、松山ケンイチ、作家の北方謙三氏、映画監督の伊藤俊也氏らが参列。伊藤氏は弔辞で「崔ちゃん、君は今、私に、かなり残酷なことを強いている。順序が逆だろ。君と私はちょうど一回り年の離れた丑年生まれだ。そのことは君もよく承知のはずだ。だから、私が逝った時は、俺が面倒見てやる、そう思っていたはずだ。この皮肉な逆転は、君にとっても想定外だったはずだ」と呼びかけた。
また親交のあったビートたけしは出席できなかったが、書面でメッセージを寄せた。
「本当に長い付き合いで、振り返れば楽しい思い出ばかりでした。大島渚監督の映画『御法度』では、私が新選組の土方歳三を、あなたが近藤勇を演じました。まじめなあなたは、休憩時間に、常に私相手にセリフの稽古をしていました。ある時、私がトイレへ行くと、中までついて来たあなたは、私の隣に立ち、『土方、例の件だが…』と、いきなりセリフの稽古を始めたことがありました」
また崔さんが監督し、自身が主演した「血と骨」を「印象深い作品」と振り返ったたけしは「あなたから出演依頼を受けた私は『監督、出るのはいいけど、監督の演出は厳しいみたいだから、現場で怒鳴ったりしないでくださいね』と、一つだけ条件を出しました。そして撮影が始まり、何度かNGを出す私に怒鳴りたくても怒鳴れないあなたは、私が帰ったあと、一人トイレの中で『たけしのバカ野郎!』と怒鳴っていたと、後日スタッフから聞きました」と思い出を記した。












