6人組ガールズグループ「BiSH」が29日、〝最初で最後〟となる東京ドーム公演を開催。この日をもってグループを解散した。

 2015年に〝楽器を持たないパンクバンド〟として結成され、現在はセントチヒロ・チッチ、アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dの6人で活動してきた。2021年12月24日に2023年にグループを解散することを電撃発表。昨年12月22日に行った東京・国立代々木競技場第一体育館公演で、解散日を6月29日に開催する初の東京ドーム公演日と発表していた。

 東京ドームは結成当初から掲げてきた〝夢の舞台〟だ。この日は代表曲「オーケストラ」や「プロミスザスター」、ラストシングル曲「Bye-Bye Show」など全28曲を披露。約8年の活動に終止符を打った。

清掃員に感謝するBiSHメンバー
清掃員に感謝するBiSHメンバー

 セントチヒロ・チッチは「私たちは清掃員(ファンの総称)といつもいつも約束を交わして、約束を果たして、一緒に夢を見て一緒に夢を叶えてきました。今日は今までした約束と今まで一緒に見てきた夢の中で、一番大きな大きな夢が叶えました。みんなが愛してくれたおかげです。ありがとうございます! 東京ドームにいる清掃員の皆さん、愛しています」と感謝を伝えた。

 2015年4月に公開された「BiSH-星が瞬く夜に」のミュージックビデオ(MV)では、メンバーが馬糞まみれになるなど、他のグループとは一線を画す型破りなパフォーマンスでも話題を集めてきた。ファンの総称である「清掃員」は、〝クソを掃除する人たち〟の意味だ。

 異色では片づけられない6人のパワフルなパフォーマンスは熱狂的な清掃員を増やし続け、多くの著名人も虜に。ついに2021年には「第72回NHK紅白歌合戦」への初出場を果たした。

 本編最後の「ALL YOU NEED IS LOVE」の前にはセントチヒロ・チッチが「BiSHはみんなにもらったたくさんの愛で
こんなに大きくなりました。私たちは東京ドームで似合うグループになれましたか?」と呼びかけると、ファンからは拍手が鳴りやまず。「解散してもみんなのことを置き去りにする気持ちはまったく変わりません。今日という日が、みんなのこれからの人生のお守りになるように、明日からもあなたの生きる糧であるように強く願っています」と訴えた。

 アンコールでは、改めて6人がそれぞれの心境を告白。アユニ・Dは「実は(解散の)会場が決まってからね。うまく寝れない夜はあなた(清掃員)が私に手紙とかを言葉をたくさん読み返して、眠っていました。私が日々朝を迎えられているのは、あなたたちのおかげでです。今も必死に生きて、私もガムシャラに頑張って生きますので、一緒に健やかに生きましょう。この4年間の日々は私がおばあちゃんになってもたくさんたくさん思い出して、ずっと、強く強く抱きしめて、何一つこぼさないように生きていきます。出会ってくれて、見つけてくれて、本当にありがとうございました」を伝えた。

 リンリンは「今やっとここが東京ドームなんだとすごい足で感じています。私の人生にBiSHがあって、本当に本当に良かったなと思います。今日でリンリンとも清掃員ともお別れなので、最後に右手を挙げて皆さん私で拍手をしましょう!」と呼びかけた後に「Thank you! See you! ありがとうございました」と別れを告げた。

 ハシヤスメ・アツコは「こんなにもワクワクして、こんなにも寂しい気持ちの6月29日は初めてです。すごく寂しいです」と吐露。それでも活動を振り返り「BiSHは今までいろんな壁を越えてきました。今日、この東京ドームはBiSH最大の夢であり、BiSH最大の壁を壊した伝説の日になったと私は思います。今まで、そして今日も一緒にその壁を壊してくれて、本当に感謝します。たくさんの人に愛された8年間だなって思います。BiSHを愛してくれて、そして応援してくれて、本当に今までありがとうございました」と頭を下げた。

 モモコグミカンパニーは「もうなんか心臓パクパクで、でもこれが生きるってことなのかなって私はBiSHに教わりました。私はカッコ悪くても弱くても、それでも強がってBiSHとしてステージに立ってたのは、あなたのおかげでした」とファンに感謝。「BiSHで夢見たことは私の人生、生涯の誇りです。最高にファンキーな人生をありがとうございました」と叫んだ。

 アイナ・ジ・エンドは「こんなに幸せな8年を送れた。私にとってBiSHのライブ、BiSHの振り付けをすることが生きがい中の生きがいだった。いつも振り付けを考えるときは、お家のベッドの上、シャワーの中、みんなで乗ったハイエースの中。いつもみんなが全力で踊ってくれました。本当に本当にいつも踊ってくれました。もう清掃員も立派なBiSHのメンバーです。今日は夢の東京ドームに立ちました。誰が何と言おうと、BiSHは最高です!」と力を込めた。

 セントチヒロ・チッチは「人生をかけて愛したBiSHが今日、バラバラになってしまうのは何よりも何よりも寂しいです。私は解散したくないなんて思ってしまう自分と戦っています。だけど、この6人で生き抜いてきた日々に何一つ後悔はありません。駆け抜けた青春は一生の宝です。最高に幸せな8年でした」と振り返った。