レスリングの明治杯全日本選抜選手権2日目(16日、東京体育館)、男子フリー97キロ級決勝で、石黒峻士(新日本プロレス)が園田平(自衛隊)を4―1で下し、3連覇。昨年末の全日本選手権に続く優勝で、9月の世界選手権(セルビア)代表に決まった。

 勝負どころを逃さず、ポイントを積み重ねた。組み手で相手を崩し背後に回って倒すと、すかさずローリング。安定した試合運びで頂点の座を守った。「勝って当たり前の気持ちで挑んで、チャレンジした。組み手、タックルと攻め続けることを意識して臨んだら、試合に出た」と笑顔で振り返った。

 元レスリングのアジア王者で新日本のオレッグ・ボルチン(カザフスタン)を相手に3か月間猛特訓。怪物相手に練習を積んだことで、組み手や相手に圧力をかけ続けるパワーに磨きがかかった。

 翌日に全日本プロレス・大田区大会で3冠ヘビー級王座V3戦を控える新日本の永田裕志監督も、セコンドに就き、教え子を鼓舞した。「ボルチン効果は絶大だよ。あんな怪物と練習してきたんだから。特に今日の試合で出たね。無駄にタックルに入らず、組み手でコントロールしたし、相手をバテさせた」と評価した。

 昨年の世界選手権は初戦敗退。石黒は「去年とは比べものにならない成績を残してパリ五輪の枠を取れるように頑張りたい」と意気込み。永田監督も「俺も熱くなってきたよ!」と翌日のビッグマッチへ気合十分だ。