危惧していたことが起きてしまった。歌舞伎俳優・市川猿之助(47)の一連の騒動により、映画「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」の公開延期が発表された。ただすでに撮り直しで内定しており、代役探しに動いていたが…軒並み断られてしまい、再撮影のメドは全く立っていない。果たして本当に公開できるのか。

「緊急取調室」は2014年からテレビ朝日系で始まり、4シーズンまで放送された人気ドラマ。映画版はその完結編で、猿之助は〝ラスボス〟の総理大臣役で出演予定だった。

 本来ならば16日に公開されるはずだったが、先月18日に猿之助が病院に救急搬送された件を受けて、1日に正式に公開延期が発表された。ただこの先どうなるかはまったく見えておらず、このままお蔵入りとなってしまうことを避けるため、猿之助のシーンを撮り直すことで内定していた。

 製作サイドはすでに複数人の俳優の事務所に打診していたが、全く色よい返事を得られていないという。「いろんな役者に声をかけているそうですが、次々と断られてしまいました。やはりみんな〝猿之助の代役〟となってしまうことを嫌がっているのです」(芸能プロ関係者)

 そこで名前が出ているのが、猿之助のいとこの市川中車こと香川照之だ。歌舞伎座で行われる「七月大歌舞伎」(7月3~28日)でも猿之助の代役を務める。

「軒並み断られたことで、香川が急浮上しているのです。むしろ香川ぐらいしか受けてくれそうな人がいない」(広告代理店関係者)

 とはいえ、香川自身にも問題がないわけではない。昨夏、銀座ホステスへの性加害が問題となり、ドラマや情報番組を降板。それからは歌舞伎を中心に活動していた。いま新たに香川を起用して撮り直すとなると、スポンサーが納得するかは分からない。

 そこで「脚本自体を書き直す案も出ているそうです。たとえば猿之助が演じていた総理大臣を女性にするとか。今までは男性俳優を中心に声を掛け、断られ続けたために打つ手がなくなってしまいましたが、女性俳優まで選択肢を広げることができますから」(芸能関係者)。

 代役を確保したところで、撮り直しとなると売れっ子の主演・天海祐希らのスケジュールを押さえなければならない。ほかの共演俳優も人気者ばかりで、全員のスケジュールを合わせるのは至難の業だ。クリアしなければならないハードルはいくつもあり、いつになったら公開できるのか、見通しは全く立っていない。