昨年、S級連勝記録を28年ぶりに更新した脇本雄太(34=福井)のJKA表彰が31日、都内のJKA本部で行われた。

 脇本は昨年5月福井F12日目から、9月名古屋のG2共同通信社杯初日にかけ、5度の優勝を含む21連勝を達成し、吉岡稔真氏(65期=引退)の持つS級連勝記録18を28年ぶりに更新。中にはG1オールスター(8月西武園)での完全優勝(5連勝)も含まれる。会見では「オールスターの優勝(17連勝)あたりから記録を意識してプレッシャーもあったけど、それを跳ねのけて達成できたのは自分にとっても大きかった」と、当時を振り返った。

 偉業達成の一方でモヤモヤも味わった。11連勝で臨むはずだった昨年7月福井記念の準決は、悪天候でレース中止。抽選の末、脇本は決勝から漏れた。最終日の敗者戦を制し連勝記録は継続したが、「それも換算していいのかな…」と複雑な思いもあった。その直後に達成したのがGⅠオールスターでの5走制初の完全優勝。「いろんなものが重なって、よく分からない」。苦笑交じりの言葉には実感がこもった。

 連勝の始まりは1年前の5月23日。「期間が空いて記憶も薄れてしまった」と話しつつも「ケガに苦しんだ時期もあって楽な道のりじゃなかったので、それを跳ねのけられたのは感慨深い。(競輪界)トップの代表として来ているのだなと再確認できました」と、輪界の第一人者としての自負ものぞかせた。

 次の目標には残り2つ(競輪祭、全日本選抜)となったグランドスラム達成を挙げ「来年以降になるけど、先日表彰された新田(祐大)さんに続きたい」と力強く宣言した。