ジャニーズ事務所は26日、「心のケア相談窓口の開設」と「外部専門家による再発防止特別チームの設置」、さらに社外取締役が就任予定であることを報告した。

 発表した文書はまず「ジャニー喜多川による問題について、大変なご心配と大きなご不安を与えてしまっておりますこと改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪から入った。

 その上で「弊社には現在に至るまで多くのタレントが所属しており、今回の問題については、声を上げられたかどうかに関わらず、所属経験のあるすべてのタレントへの心のケアが最重要と考えております。そこで、専門家に監修をいただき、心療内科医に委嘱して、本問題によって心を痛めたジャニーズ事務所の所属経験者を対象にした外部機関としての相談窓口を5月31日に開設します」とした。

 この窓口ではプライバシーに配慮し、心療内科医や公認心理師が心の問題に対応し、ケアに務めるという。

 また「今回の問題は、弊社におけるガバナンス上の課題を浮き彫りにしたものであると考えております」とし、3人の専門家による「外部専門家による再発防止特別チーム」を結成するとした。再発防止に向けた提言をする。

 さらに7月1日付で3人の社外取締役が就任予定であることも報告した。その中の一人がプロ野球・日本ハムで活躍し、WBC日本代表でヘッドコーチを務めた白井一幸氏だったことから世間は驚いた。「白井さん」がツイッターのトレンド入りしたほどだ。

 ジャニーズ事務所は白井氏を起用した理由について「プロ野球の選手・コーチとして培ってきた経験を基にしたコーチング理論は、多くの企業や組織で、高い評価を得ている。厳しい競争のあるエンターテインメント業界の最前線でプロフェッショナルとして研鑽する所属タレント、またそのタレントをサポートするスタッフたちが、白井氏のコーチングを受けることは、これまでよりも広く柔軟な視点を養い、改めて社会から信頼される企業になれるきっかけになると考えております」と説明している。