柔道男子100キロ超級の斉藤立(21=国士舘大)は、アピール失敗に終わった。

 13日の世界選手権(カタール・ドーハ)同階級では、前回大会銀メダルの斉藤が準々決勝で王者・テディ・リネール(34=フランス)と対戦。延長までもつれるも、3つ目の指導を受けて反則負けとなった。さらに敗者復活戦でも影浦心(27=日本中央競馬会)に指導3の反則負けを喫し、メダル獲得とはならなかった。

 今大会で優勝すれば、来年に迫るパリ五輪切符がグッと近づく一戦。3回戦で東京五輪銀メダルのグラム・トゥシシビリ(28=ジョージア)を下したものの、満を持して挑んだリネール戦では力の差を見せつけられた。ある柔道関係者は「五輪前年の世界選手権は本当に大事な大会。優勝できないのは当然痛いことだが、何より2敗してしまうと、今後の選考レースに大きなマイナスとなってしまう」と指摘した。

 ただ、影浦も3位決定戦で敗れ、首の皮一枚つながった。斉藤は「敗者なのでしゃべることはなにもない」と悔しさをにじませたが、この敗戦を未来に生かすことはできるか。