政治家女子48党で立花孝志氏側と代表権争いとなっている大津綾香氏(30)が5日、東京・渋谷や表参道で行われた離婚後の共同親権を求めるオレンジパレードに参加し、政女党党首としてあいさつした。

 オレンジパレードは2019年から開催され、今回で6回目。共同親権制度がない日本では離婚時に子どもの親権を巡って、争いが起き、連れ去りが社会問題にもなっている。集会では日本維新の会の梅村みずほ参院議員や石井苗子参院議員らがあいさつし、パレード最中の沿道では、港区議選に当選した無所属の新藤加菜氏がマイクを握る場面もあった。

 大津氏はパレードのシンボルカラーであるオレンジ色のグラデーションのひざ丈ワンピースにスニーカーのラフな格好で、パレード後の集会では各種協力団体の一つで紹介された。

「政治家女子48党党首の大津綾香と申します。初めてデモに参加した。こんなにたくさんのお父さん、お母さんが子どもたちに会いたいという気持ちで街を歩いたことに本当に胸を打たれた。若い世代、子どもたちでもたくさん話し合っていく課題。どんどん発信していきたい」とあいさつした。

 お家騒動後、対外的な活動は統一地方選での街頭活動に限られていたが、この日は「政女党党首」として、実質的には初の対外活動。共同親権の導入を求める機運が高まっているとあって、国政政党党首の肩書は絶大で、各種団体関係者や支援者からのあいさつ攻めになっていた。

 立花氏側との代表権争いはいまだ先行き不透明で、双方が代表を名乗る状態は続く。立花氏側が国会内や党の活動で実効支配を強めるのに対し、大津氏も「国政政党党首」の肩書をフル活用して、対外的にアピールしていきたい考えのようだ。