兄弟王者の特長とは? ボクシングの重岡優大(26)、銀次朗(23=ともにワタナベ)が、史上初めて兄弟で同日に同階級の世界王座を奪取する快挙を達成した。

 2人は、ボクシングイベント「3150ファイトvol.5」(16日、東京・国立代々木競技場第二体育館)に出場。兄の優大はウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)とのWBC世界ミニマム級暫定王座決定戦を7R25秒、弟の銀次朗はレネ・マーク・クアルト(フィリピン)とのIBF同級暫定王座決定戦を9R2分55秒、KOで勝利して歓喜の瞬間を迎えた。

 印象的だったのは試合後に見せた兄弟の絆だ。優大が「小さいころから一緒に格闘技を20年くらいやってきて、コイツがいなかったらここにいない。2人で行けるとこまで行ってやろうと思うので」と感謝を口にする。これに銀次朗は「今回、特に支え合って今日の日を迎えたのを実感している。お互い、いい支え合いでここまでこれたと思います」と続いた。

 この絆を間近で見てきた所属ジムの渡辺均会長は「以前から非常に仲のいい兄弟です。ボクシングの練習は、そりゃ苦しいですよ。でも、そういう時に支え合っていた」と明かす。その上で兄弟の特長を「2人とも気が強いですよ。でも優大は外に出るもので、銀はグッと内に秘めるものというか。それがうまくかみ合う? そうですね」。その上で「今日も力強い言葉もあったからね」とさらなる飛躍に期待を寄せた。

 次に見据えるのは、ともに正規王者との統一戦。注目カードが続くボクシング界に生まれた〝最強兄弟〟が、新たなうねりを生み出しそうだ。