快挙達成だ。ボクシングWBC世界ミニマム級暫定王座決定戦(16日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で、同級3位の重岡優大(26=ワタナベ)が同級7位のウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)に勝利。史上初めて、兄弟で同日に同階級の世界王座奪取に成功した。
セミ前の試合でレネ・マーク・クアルト(フィリピン)を下しIBF世界ミニマム級暫定王者となった弟の銀次朗もセコンドにつけて試合に臨んだ優大は序盤、距離を取ってくる相手の様子を見るながら対峙。慎重に戦いつつ徐々にギアを上げ、強烈なパンチをヒットさせてダメージを蓄積させた。
5ラウンド(R)になってもなかなか前に出ず近づけばすぐに組み付く相手に、優大は思わずイラつくそぶりも見せる。それでも冷静さは保ち、Rの終了間際に一瞬距離が近づいたところで左フックで側頭部を打ち抜き、最初のダウンを奪った。
6Rも圧力をかけ続け、時にはノーガードで前に出るなど力の差を見せつけるような戦いを展開。最後は7R開始早々に左ボディーを打ち抜くと、思わずヒザを着いたメンデスは苦悶の表情で立ち上がれず、優大に25秒でのKO勝ちが告げられた。
弟と同日に世界王座戴冠を果たした優大は「ありがとうございました。ちょっと言い訳させてください。銀があんな熱い試合してちょっと泣きそうになっていて、ウルウル来てたんで。すみません」と熱戦の弟をたたえる。試合直後だが「僕的にはもう〝反省モード〟に入っていて。もうちょっとうまくやりたかった。ああいう相手とやるのは難しいのは分かってるんですけど」と頭をかく。その上で「これがゴールじゃないって、取ってから分かるし。強くならなきゃなって思っているので、頑張ります」とさらなる飛躍を誓った。
さらにリングに入り横に立った銀次朗に「正直僕、弟よりダメな部分やだらしない部分があったんですけど、銀が小さいころから一緒に格闘技やって20年くらいやって来て、コイツがいなかったらここにいないと思うんで。2人で行けるとこまで行ってやろうと思うので、これからも応援よろしくお願いします」と話し拍手を浴びた。兄弟でのさらなる活躍に注目だ。












