ボクシングのスーパーバンタム級で起きた〝大波乱〟が、世界に波紋を広げている。同級では、前世界バンタム級4団体統一王者の井上尚弥(30=大橋)が7月25日にWBC&WBO王者スティーブン・フルトン(米国)に挑む予定となっている。

 そうした中、8日にWBAスーパー&IBF世界スーパーバンタム級王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が、挑戦者マーロン・タパレス(フィリピン)に12の判定で敗れて王座から陥落。ゆくゆくは井上とアフマダリエフによる〝無敗対決〟も期待されていただけに、世界に衝撃が走った。

 元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏も、その一人だ。自身のユーチューブチャンネル「内山高志KOチャンネル」の中で「いやーっ、まさかのタパレス、勝っちゃいましたね。タパレス勝っちゃったら、ちょっとね、俺は盛り上がんないなと思って。どっちかと言ったら、やっぱ井上対アフマダリエフの方が俺は興味あったんで」と驚きを隠せない。

 さらに「井上とタパレスじゃ、僕は正直、勝負はもう見えていると思ったんで。ただ、勝っちゃったから、しょうがないんですけど。そこはタパレスの方が強かったってことですから。でも、アフマダリエフ、勝つと思ったけど、絶対」と複雑な胸中をのぞかせた。

 その上で「無敗対決が見たかった? そうなんですよ。何でタパレスに負けたんだろう。タパレスが強くなったのかな。うまく攻略したのか。やっぱ、アフマダリエフに勝ってほしかったな。そこはもう、しょうがないですね。とにかく俺は、次の井上尚弥対フルトンの試合がものすごく楽しみなんで。面白い試合になるのを期待しています」とモンスターの次戦に目を向けていた。