◇中村日向(24)香川支部122期

 1月児島でデビュー初Vを飾ると2月鳴門・四国地区選ではGⅠ初V、SG初挑戦となるクラシック出場も決めた。さらに3月尼崎でもVと〝ブレーク〟。

「うれしかったですね。選手になってから、スペシャルグレードを走るのが目標だった。師匠の秋山広一さんも喜んでくれたし、師匠の前で優勝できたのは感慨深かったです」とGⅠ初Vの日のことを振り返る。その秋山からは「ここからが一番しんどいところ。SGはレベルが強烈になるから、頑張るしかないぞ」とゲキを飛ばされたという。

 そして、この優勝は「登録番号5000番台レーサーのGⅠ初V」というボートレース界の歴史の中でも節目のVとなった。「僕が5000番台初というのはうれしい。田村隆信さんは4000番台初で今も第一線で活躍されている。僕も5000番台を引っ張れる存在になれれば」と新たなモチベーションにもなっている。

 ただ、初Vまでの道のりは近そうで遠かった。2019年12月に地元まるがめで初優出。それから20回、優勝戦に挑戦したが、Vには届かなかった。その中で「予選から取りこぼせないという思いが強くなった。やれることを精いっぱいやる」と妥協しない強いメンタルを磨いてきた。

 そして「力は末永和也、定松勇樹の方が全然上。エンジン出しもターンの質も…。彼らや同期の畑田汰一とかをライバルと思ってやってきました」と同世代のライバルを刺激に、さらなる成長を期している。

 初のSG舞台に向けての意気込みをこう話す。

「SGでも名前を覚えてもらえるようなレースができれば…。どれだけ今の力が通用するかですね。大先輩たちの胸を借りつつ失うものはない。打ちのめされるんでしょうけど、頑張りたい。もちろんSG初勝利の水神祭も挙げたいですし、まずは予選突破できれば」と目を輝かせる。

 もちろん最終目標は先にある。「周年記念、SGを取れるように努力を続けるつもりです。最後はグランプリを取れるように成長していけたらなと思ってます」。ボートレース界の頂点を目指して愚直に走り続ける。