「全部、河村了さんが師匠になってくれたおかげです」とキッパリ言い切る。2024年までの2年間で通算3勝だったが、今年は10日現在で19勝と大幅にペースアップしている。勝率も2025年後期3・42から2026年前期は5・19。この飛躍の要因について真っ先に挙げたのが師匠の存在だった。

 まずはペラ調整に関して「ものすごく細かく教えてくれます。前まではペラを大ざっぱに叩いていたけど、細かく叩けるようになって調整も合うようになりました。〝こういう形はそんなに良くないね〟とか具体的に教えてくれる」と明かす。

 走り方についても「レースが終わった後もすぐ連絡を取り合うようにしていて走りのアドバイスをくれるしめっちゃ分かりやすいです。それで勝率が上がった実感がめちゃくちゃあるので早くA級に上がりたいです」と感謝しきり。成長の手応えをつかんでモチベーションも一気に上がっている。

 弟子入りのきっかけは何げない会話だった。「河村さんとデビュー直後に話をした時、いつかヤングダービーに出たいって相談したんです。そうしたら〝今のままだと上に行った時にやられちゃうよ〟って言われました。その時から河村さんに師匠になってほしいなと思っていました。そうしたら河村さんの方から〝もし僕で良ければ、どう?〟って言ってくれました」とトントン拍子で話が進んだ。

 強豪揃いの愛知支部にはお手本になる先輩も多い。中でも「池田浩二さんの戸田のグラチャンは全部見てました。お盆の蒲郡の地元戦でもほぼパーフェクトVみたいな勝ち方をしていて本当にすごかったです」とSG11冠の大スターは理想像だ。そして「やっぱり河村さん。6等は絶対取らないんで」と師匠へのリスペクトも欠かさない。

 出身は蒲郡市。「蒲郡の本場のすぐ近くが地元なんです。蒲郡出身レーサーは牧原崇さん以来で19年ぶりぐらいらしくて蒲郡にあっせんが入るとといつも気合が入りますね」と誰よりも強い〝蒲郡愛〟を抱いている。

 初1着は2024年6月の戸田。鮮烈な6コースまくりで3連単は22万9370円の特大配当となった。「一番、覚えているレース。いいスタートが行けて一気にまくり切って20万円もついた。舟券にたくさん貢献したい」と〝舟券絡み〟への意識も高まっている。

「しっかりスタートを行くことを心がけていきたい。スタート行って攻めた結果、負けたなら仕方ないけど、スタートで置きに行って負けるのが一番ダメ。自分で納得できるレースを毎走して初優出も初優勝も早くしたい」。前進あるのみだ。