遠藤エミ(35)滋賀支部102期

 2023年のSG戦線がいよいよ幕を開ける。ボートレース平和島のSG「第58回クラシック」が16日に開幕する。昨年は遠藤エミが女子レーサー初となるSG制覇。その後も椎名豊(オーシャンC)、片岡雅裕(メモリアル)と〝新勢力〟が台頭。今年も登録番号5000番台の選手が出場するなどベテラン、中堅、若手、女子と「群雄割拠」の時代に突入した。カウントダウンコラム第1回は歴史を動かした遠藤エミが「連覇」への思いを明かした。

 昨年大会で女子初のSG制覇。予選トップからの王道Vでボートレース70年の歴史を動かした。レース後には様々な思いがこもった涙を流した。そのシーンは選手やファンに勇気と感動を与えた。今度はディフェンディングチャンピオンとして大会を迎え、出場選手の中で唯一「連覇」という偉業を狙う。「女子で初めて勝てたのはうれしいですよ。連覇はチャンスがあれば頑張りたい。いつも通りやることをやっていきたい」と静かに闘志を燃やしている。

 ボートレース界の歴史に名を刻んでから1年が経過。「特に変化はないですよ」と豪快に笑う。ただ「自分でもよく分からないけど前とは違う。やっていることは変わらないんだけど…」とメンタル面の変化を実感。「強い気持ちを持って走れている」。SGタイトルホルダーとしての自信と責任感を胸に抱きながら戦う。

 昨年3月のクラシックV後は10優出1V。年末の住之江PGⅠクイーンズクライマックスではしっかり優勝戦に駒を進めた。直前の大村男女W優勝戦でも優出6着。安定感は光っているが、優勝回数は伸びていない。「調子がいいわけではない。結果を残せていないし、うまくいっていない。かみ合っていないですね」と冷静に現状を分析する。舞台となる平和島は通算5優出も優勝はゼロ。「優勝していないし、得意ではないです。調整が合わないイメージです」と課題もある。

 思うようなレースができていない状況の中、必死に軌道修正を図っている。その原動力の一つとなっているのがファンへの感謝の思いだ。「応援してくれている方に喜んでもらえるレースをしたい。いいレース、かっこいいレースをして勝ちたい。それが結果につながれば…」と自然と言葉にも力がこもる。

 2月に行われた「令和4年優秀選手表彰式典」でも「もっと面白いレースができる強い選手になりたい」と目標を明かした。もっと強くなりたい…。選手である限り抱き続ける思いを結果に結びつけることが自身はもちろんファンを喜ばせることになる。

「連覇」という最高の結果を目指して〝いつも通り〟走り続ける。