写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう。

 混一色・中のイーシャンテンでやってきた4筒。伊達朱里紗(格)の選択は…。

【答え=8萬】3筒は小林に鳴かれており、4筒周りは残してもフリテンになる可能性もあって混一色に進むには不要な牌だ。好調のトップ目であれば、自分の都合により手拍子で切ってしまう人も多いことだろう。ところがかつてトップ死守のために役満すらあっさりと見切りをつけた伊達朱里紗(格)は、決して甘えない。3900点が濃厚の手牌から切り出したのは8萬。攻守のバランスにたけた伊達らしい一打だ。

 この手牌、都合よく考えれば混一色・中に対々和がついての満貫まである。ただし対々和になりうる8萬が2枚切れ。1、4萬の両方を刻子にしなければならず、格段に難易度が高くなっていた。では、2鳴きしている2着目の小林剛(U)に対して、この4筒を切っていいものか。「小林選手の仕掛けが安い可能性もありますが、自身の目からドラが1枚も見えていなかったので、満貫以上の可能性も大いにありました。萬子だと4、7萬が危険だし、4索をポンしているので筒子は危険牌が多いと判断しました」。実際に4筒を切ると、小林はチーしてテンパイを入れていたところだ。

 高くなりそうもない手牌から8萬を続けて切り、場をコントロールした伊達には、好判断に応えるように牌もやってくる。後に2筒を引き、フリテンのテンパイをすると、カン3筒まで引き入れてツモアガリ。小林の追撃も許さず、加点にも成功するという、点数以上に価値のあるアガリとなった。