ダフト・パンク「ディスカバリー」

松本零士さんは海外からも高い評価を受けた
松本零士さんは海外からも高い評価を受けた

 13日に亡くなった漫画家の松本零士さんが原作を手掛けるなど全面的に関わったアニメといえば、「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」が代表作ということになるだろう。

 もちろん他にも「宇宙海賊キャプテンハーロック」、「新竹取物語 1000年女王」などアニメ史に名を刻む名作は多いが、意外とアニメファンよりも洋楽ファンに知られているのが、2003年に劇場公開された「インターステラ5555:THE 5TORY OF THE 5ECRET 5TAR 5YSTEM」だ。

 この作品、太陽系外の惑星・ディスカバリーを舞台に繰り広げられる壮大なSFドラマで、松本さんがキャラクターなどの総設定を担当したものだが、セリフなどは一切なく、全14曲のMV(ミュージックビデオ)をつなげた〝アニメ・オペラ〟となっている。

 楽曲は全てフランスのテクノポップデュオ、ダフト・パンクのもので、01年に発売され世界中で大ヒットしたアルバム「ディスカバリー」を1曲目の「ワン・モア・タイム」からラストの「自由をこの手に」までアニメ映像を用いてMV化したものなのだ。

 もともとダフト・パンクのメンバーは松本さんの作品のファンだったようで、「ディスカバリー」も日本発売時にはCDジャケットのデザインに松本さんが手掛けたイラストが採用された。

 思わず口ずさみたくなるようなダフト・パンクのとびきりポップなテクノサウンドと、松本ワールド全開の映像は見事なマッチングで、コラボレーションとしての完成度も極めて高い。「ディスカバリー」のCDは当時売れに売れたので持っている人も多いと思うが、ぜひこの映像版「インターステラ5555――」も機会があれば見ていただきたい。DVDやブルーレイも発売されているし、何曲かは独立したMVとしてユーチューブなどでも視聴可能だ。