「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」などの大ヒット作を生んだ漫画家の松本零士さんが13日に急逝心不全のため85歳で死去したことを受け、松本さんが小倉から上京した19歳ごろから苦楽をともにした親友の漫画家ちばてつや氏が、自身の公式ホームページで故人をしのんだ。以下全文。

 松本零士さんが高校を卒業して北九州の小倉から上京したばかりのツメエリ姿、当時19歳の彼と出会って60年以上が経ちました。

 ワシもデビューした翌年の18歳。

 同じマンガ家の卵、トシが近いせいもあって意気投合、本郷三丁目にあった西陽差し込む4畳半の彼の下宿にはよく遊びに行ったものです。

 二人ともまだ稼ぎも少なく満足に食べられなくてね。

 松本さんはよく「座布団のようなビフテキを食べたい!」なんて言いながらマンガを描いていました。

 二人そろって締め切りに追われ、同じ旅館にカンヅメにされて一緒に机を並べて仕事をしたものです。

 当時からワシは遅筆だったので、先に原稿を終わらせた彼に手伝ってもらうこともありました。

 忙しい盛りの40歳の頃に、一緒に世界旅行にも行きました。

 その時に訪れたアマゾン川やマチュピチュの遺跡などはいちばんの思い出です。

 コロナ禍もあってしばらく会う機会もなく、ぼんやりと心配はしていたのですがまさか…言葉もありません。

 ここ数年、親しいマンガ家仲間が次々と旅立って淋しい思いをしていたのに、君も逝ってしまったのか。

 もう…体中の力が抜けていくよ。

ちばてつや

(原文まま)