◇豊田健士郎(26)三重115期
地元・津の正月シリーズで優勝すると、2節後の浜名湖で早くも今年2回目のVを達成。2023年後期適用勝率もキャリアハイとなる7点超で推移するなど、好調モードだ。「津と浜名湖という、自分の好きなレース場がポンポンと来たというのはあります。やってることはいつも通りなんですけど、たまたま結果が付いてきてる気がします」と謙虚に話す。
ただ、選手生活の中で大きな変化が一つあった。129期の新人・宇恵有香に乞われる形で師匠となったのだ。「最初は『俺でいいんかな』と思ったんですけど、僕の師匠の岡(祐臣)さんに相談すると『弟子を取ることで何か1つ変わる』とおっしゃって…。岡さんがそういうのならと思って、引き受けることにしました。僕自身もまだ全然未熟やと思ってるんですけど、頼りなかったら意味がない。なるべく役に立てるようになりたい」と覚悟を固めた。
岡の言葉通り〝若き師匠〟となったことは、自身にもプラスになった。「恥ずかしいレースはできない。それに調整のことも当然、教えないとだめなので、僕が分かってなかったら教えられない。ペラも今までは感覚で〝ながら〟でやってたのを『俺はなんで今、これをやってるんやろう』というのを言葉で伝えるために、再確認するようになりました。僕も岡さんに付きっ切りで教えてもらっていたので、やってもらったことは最低限、返さないといけない。以前より気が引き締まった感じはあります」と強い責任感を持って指導に当たっている。
現在の最大目標はSG出場。「ここ数年はSGの権利は常に意識してます。ちゃんと実力をつけて行きたい」と強い決意をにじませる。カンフル剤となっているのが、すでにSG出場を果たしている関浩哉や仲谷颯仁ら同期の存在だ。
「昨年は関ちゃんと記念でずっと一緒だったんですけど、『強い気持ち』で調整してるって言ってたんですよ。みんなと一緒じゃなくて『ほんまに行けるんか』みたいな攻める調整をする。僕も調整に関しても逃げ腰にならず、チャレンジしてみたいと思うようになりました」。同期から影響を受けた〝攻めの姿勢〝も現在の好調子にもつながっているのかもしれない。
今後は3月に多摩川68周年記念、4月には地元・津の71周年記念とGⅠに出場予定だ。着実に力をつけてきた現状ならGⅠ戦線でも十分、勝負できる。GⅠ、そして、その先のSGへ――。前進あるのみだ。
☆とよだ・けんしろう 1996年3月13日生まれ。三重支部所属の115期生。三重県出身。2014年11月に津でデビューし、2015年4月に初勝利。2018年11月の津で初V。通算12V。同期に仲谷颯仁、関浩哉、佐藤隆太郎、権藤俊光ら。












