◇柳生泰二(38)山口支部97期
真新しいSGカッパを着てピット内を歩く。「SGカッパを着るのは選手になった時から一つの目標。やっぱり気持ちが引き締まりますね。時間はかかりましたが…」と照れくさそうに話す。
デビュー17年目。10月とこなめダービーでSG初出場を果たす。初戦で6着大敗も「1走目でSGは甘くないと思えたことが大きかった。無駄な6等ではなかった」と振り返る。
2走目にSG初勝利の水神祭を挙げると初SGで準優勝戦に駒を進めた。「自信はついたけど、準優はレースに参加できなくて、悔しさの方が大きかった。エンジン出しでもっと伸びがつけれたんじゃないか、とか…。勉強になった。SGにもう一度行きたいと思ったし、行かなくちゃいけない」と気持ちを新たにした。
近況も12月の地元・下関GⅠ68周年記念で優出。準優では5コースからまくって優出を決める会心のレースだった。「下関は2日目にドリームに乗せてもらえたし、優出は絶対にしないといけないと思っていた。舟足は厳しかったけど、準優前に同期の西山(貴浩)にペラをいろいろ聞いて、伸びには自信があった。準優はまくり一本でイメージ通りのレースができた」と胸を張る。
ただ、まだ満足はできない。「優勝戦は何もできなかった。山口支部は今村(豊・引退)さんから続いて、白井(英治)さん、寺田(祥)さんはいるけど、つないでいかないと…。誰かしらやらないといけないし、自分が取らないと」。山口支部の系譜を引き継ぐためにも地元記念制覇の〝重要性〟を実感している。
性格は几帳面だ。「メチャクチャ、インドアなんですよ。掃除が好きで、家の中はとにかくきれいにしてます。鏡や窓を新聞紙で拭いたり、ゴミをコロコロで取ったりをひたすらやって。11歳の娘と9歳の息子には『お父さん、異常だよ』って言われるぐらい、整理整頓をして、物を元にあったところに戻すように。競艇学校(養成所)にいた時からの習慣です。でも、整理整頓はボートにも生きてると思いますよ。定時定点でスタートをキッチリ合わせるとか。ペラ調整は臨機応変で、大ざっぱなところもありますが…」とニッコリ。
「この1年はダービーに出るために、特にメンタルを鍛えられました。どのレースも落とせないと思って、目の前のレースを頑張るしかない。自分には〝捨てレース〟はないです。それを続ければ優勝もSG出場もついてくると思う」
〝山口の顔〟を継承するためにもコツコツと地道に走り続ける。
☆やぎゅう・たいじ 1984年10月30日生まれ。山口支部所属の97期生。山口県出身。2005年11月の徳山でデビューし3走目で初勝利。2009年12月の徳山で初V。通算25V。同期に西山貴浩、池永太、土屋智則、田中和也、山口達也、原田佑実ら。












