◇山田祐也(33)徳島支部112期
2月に地元・鳴門の四国地区選手権でGⅠ初制覇。「初めて取れてうれしかったですね。気持ち的にホッとしたし、自分の中でひとつの結果が出たことが自信になったと思います」と心境の変化を明かす。
昨年は5V、勝率6・93など自己ベストの数字をマークした。この成績アップの要因は昨年3月に徳島支部エース・田村隆信に弟子入りしたことだ。「それまで1人でやってきたけど、自分の中で行き詰っていた。自分が変われるんじゃないかと思って田村さんにお願いしました」という。
その効果は、まず精神面に表れた。「技術的に変わったことはないけど、メンタルの浮き沈みが変わった。いつも結果を求めて早く早くと急いでいた。その焦りみたいなものが消えた。足元をちゃんと見ることができるようになったと思います。レース直前に気持ちの高ぶりを切り替えられるテクニックも学びました」。メンタル面での成長が結果につながった。
田村の教えの中で最も印象に残っている言葉がある。
「経過は己がために結果は他がために」――
ある日、山田は田村にこんな質問をぶつけた。
「優勝戦の1号艇とかよく飛んでしまうことがある。何ですか?」
田村の答えは明確だった。「お前は自分のことしか見ていなくて、自分が勝とうということしか着目していないからだ。誰のために? もちろん自分のためなんだけど、お前に賭けてくれているファンのためにだとか、そういう要素がお前の中に少しでもあるかないかで全然違う」。田村に師事した3月以降、優勝戦1号艇は11回。そのうち7回をモノにしている。
2023年前期適用勝率も7・20前後で自己最高ペース。調整面では「ペラは自分の形というのはなく、基本、前操者の形からアレンジをして行く。最近、エンジンの引きはいいと思います」と分析。さらに「ジムに行って体を鍛えることと一走一走、走り終わったらメモをしてデータを残すことは変わらずにしている」と〝自分磨き〟を怠ることはない。
「レース展開を瞬時に判断して、その時のベストの着順を取りに行く」というレーススタイルで、さらなる飛躍を目指す。
最終的な目標は「賞金王になることです」とキッパリと言い切る。「そのためにはひとつひとつ勝って周年記念を取りたい。そしてSGの常連になって、最終的な目標を達成したい」と悲願に向かって一歩一歩、前進する青写真を描いている。
☆やまだ・ゆうや 1989年7月6日生まれ。高知県出身。徳島支部の112期生。2013年5月に鳴門でデビュー。同年6月の鳴門で初勝利。2015年1月の津で初優出。初優勝は2016年12月の平和島。今年2月には鳴門・四国地区選でGⅠ初V。通算20V、GⅠ1V。同期には山崎郡、石丸海渡、今泉友吾、馬場剛、中川りなら。












