5人組音楽グループ「Da―iCE」のボーカル・花村想太(32)が「令和4年度(第77回)文化庁芸術祭賞」を受賞。都内で15日開かれた贈賞式に出席した。

 文化庁主催の芸術の祭典で、優れた芸術文化活動を行う個人や公演、作品を顕彰するのがこの賞。花村はミュージカル「ジャージー・ボーイズ」における演技で、演劇部門(関東参加公演の部)新人賞を受賞した。

 受賞者27人は1列で会場入りし、前方に着席。司会者が贈賞理由を読み上げる間、同伴者らで超満員の客席に向かって立ち上がり、顔見せするという流れだった。「〝天使の歌声〟フランキー・ヴァリ役に必須である、難易度の高いハイトーンボイスと歌唱法を体得した、待望の才能」などと賞賛された花村は、神妙な面持ち。賞状をもらう壇上でも緊張した様子だったが、降壇時には少し顔をほころばせた。

新人賞を受け取る花村
新人賞を受け取る花村

 祝賀会スピーチでは、同作を通し「精神面でも成長させていただきました」と語り、「この賞は全出演者、そして全スタッフさんと共有し合って獲った、いろんなものを吸収したからこそ授賞させていただいたと思うので、この賞に恥じないように日々精進していきたいと思います」と決意を新たに。

 ハイトーンボイスを維持するのは想像を絶する苦労があったという。事前準備していた受賞コメントで花村は「毎日がプレッシャーで、毎朝〝今日は出るのかな、今日はどうかな〟とまるで恐怖と隣り合わせの日々だった」と振り返っている。10年以上この世界にいて初めて、喉の不調で1公演だけ休んだときは「悔しくて悔しくて涙が止まりませんでした」。

 そのとき助けてくれたのが、ダブルキャストの中川晃教はじめ出演者やスタッフたちだった。花村は「感謝してもしきれません。中川さんの背中を追い掛けていく中で、自分なりのフランキーに出逢い、次はそれを追い掛ける。そんな夢のような日々が、今でも昨日のことのようです。あらためまして、夢の時間をありがとうございました」とコメントしている。