静岡競輪のGⅢ「開設70周年記念 たちあおい賞争奪戦」の3日目(11日)に村上義弘氏(引退=73期)がトークショーを行った。昨年10月の引退後、奈良記念に続いてファンの前に登場すると、大歓声が沸き起こった。

「自分が出るべきか悩んだけど、いろんな人のアドバイスで、競輪の良さを伝えるのも自分の仕事の一つなのかな、と」

 引退を発表してからはファンは無論、選手仲間の間でも大騒ぎになった。しかし「みなさんからねぎらいの言葉をいただいたけど、近畿勢からは思いのほか少なかったかな(笑い)」とポツリこぼして笑いを誘った。

 当時、動揺が大きすぎるあまり、直接連絡することに戸惑っていた選手も多かったが、稲川翔(37=大阪)が電話をかけてきた時は「出た瞬間、涙声だった。あのクールな稲川が泣いてくれて…」と胸に迫るものがあったという。

 現在は「スーツのお尻が緩くなり、でもお腹は出て…」とオッサン化が進むことを嘆きつつも、愛し愛されるファンとの時間を楽しんでいた。