「KEIRINグランプリ」2V、GⅠ「日本選手権競輪」4Vなど輝かしい成績を残し、昨年10月に電撃引退した競輪界のスーパースター村上義弘氏(48)が4日、GⅢ「開設72周年記念 春日賞争覇戦」の3日目を開催している奈良競輪場でトークショーを行った。
引退発表後はほとんどメディアに出ることもなく、司会の山口幸二氏から「行方不明説」を指摘されると「疲れ切りまして、ずっと家にいました。自転車を見るのも嫌だったぐらい(笑い)。まあ、現役時代にできなかった家族サービスをしていましたよ」と冗談をまじえて近況報告した。
その中で、衝撃発言も飛び出した。昨年末に平塚競輪場で行われた「KEIRINグランプリ2022」にお忍びで訪れ、スタンドに身を潜めて観戦したという。
「ダッフルコートを着て重装備して。変装? まあまあ。2センターに30分前から陣取っていました。ヨコにいたファンのオジサンに声を掛けられたけど、『あ、違いますよ』って(笑い)」
金網を通して見る新鮮な景色に気持ちが高揚したのか、いざレースが始まると興奮状態を抑えきれなかったという。
「最初は冷静に脇本(雄太)と古性(優作)を見ていました。自分の目の前で脇本が仕掛けたもんだからタイミング悪いな…とか。でも出切ったら、彼らの残像が頭に出てきて〝オレが3番手を固めているぞ〟って気持ちになってしまった(笑い)」
思わず現役時代に戻ってしまったが「4角を回ったら、外を踏んで3番手から突き抜けてアタマまでってイメージでした(笑い)」と豪快にオチをつけた。どこからか〝結局、抜くんかい〟との声が聞こえてきそうだが、それはそれでご愛嬌。
寒風の中、様々な思いが頭をよぎったはずで、さらに〝村上節〟は冴えわたる。
「ゴール後にお客さんに混じって『脇本!!』『古性!!』って叫んだんです。そうしたら、横にいたオジサンが『やっぱり、お兄ちゃんやないか!』って。こそこそと帰りました」と落としに落とし、現役時代とはまるで違う新たな一面を詰めかけたファンに披露した。
会場は爆笑の渦に包まれたが、競輪選手OBの『お笑い枠』に属する山口幸二氏は持ち場をさらわれたのか、少し嫉妬気味だった。












