立憲民主党の岡田克也幹事長(69)は31日、国会内で開いた会見で、民主党政権時代に閣僚の間で、お土産を配る慣習があったことについて言及した。

 この日、松野博一官房長官は、岸田文雄首相の長男で政務担当秘書官の翔太郎氏が、首相の欧米5か国歴訪に同行した際に買ったお土産を、首相側から受け取ったことを明らかにした。

 一方、立憲の大河原雅子衆院議員は、民主党政権の2009年10月に更新した自身のブログで、米国を訪問した鳩山由紀夫元首相から「チョコレートをお土産にいただいた」と紹介していた。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は、この日に更新したツイッターで「民主党政権時代にも似たようなことはあった」と認めた上で「そもそも総理や閣僚の外遊時に、なんとなく仲間にお土産を買ってこなければいけないような『お土産政治』こそやめるべきだと思う。さすがに事務の秘書官にやらせるわけにはいかないので、政務の秘書官が走り回る。やめたらいい」と指摘した。

 岡田氏は民主党政権のお土産政治に「私はそういうことをしていませんでしたが、大臣によっては(お土産を)渡した方もいらっしゃるかもしれませんね」と振り返って、こう持論を述べた。

「私は非常に無駄なことだと思っていましたが、閣僚間で(お土産の)申し合わせをするとかは、あっていいんだと思います。大臣は海外に行くことが一回はあるのだから、お互いで(お土産を)やっていたら手間だけ、無駄になると思います。ただ、それを法律で規制するとか、申し合わせで規制するという問題なのか。それはそれぞれの判断、内閣の判断かもしれません」

 岸田首相のお土産騒動は立憲に跳ね返った格好だ。