Pastel*Palettes「もういちどルミナス」

 気付いてみれば、50回を超えているこの連載の中で、バンドリ(「BanG Dream!」)関連の楽曲を取り上げたことが一度もなかったが、今回は初のバンドリ楽曲。とはいえ、Poppin’PartyでもRoseliaでもなく、Pastel*Palettes(通称・パスパレ)の曲というひねくれ方が当コラムらしいかも。

 もはや説明不要かと思うが、バンドリは複数のガールズバンドによる青春群像劇。ほとんどがアマチュアバンドだが、パスパレだけは芸能事務所に所属するアイドルたちが結成したバンドという設定で、一応、プロの芸能人。その楽曲も他のバンドに比べると、アイドルポップス色が強い。

 2018年に発売された「もういちどルミナス」はパスパレの3枚目のシングルで、20年にはアニメ「BanG Dream! 3rd Season」の挿入歌としても使用された。デビュー曲「しゅわりん☆どり~みん」からしてアイドルポップスと軽快なバンドサウンドが融合した佳曲だったが、この「もういちどルミナス」はもはやバンドリ楽曲どころか日本のガールズバンド史に残る決定的な名曲だ。胸を打つ歌詞もさることながら、メロディー(特にサビ)のエモさといったら! パスパレ推しの人でなくてもバンドリが好きな人は全員がこの曲のファンなのでは?

 リードボーカル・丸山彩を演じ、歌ったのは元・SUPER☆GiRLSの前島亜美。つまり本物のアイドルで、彼女から発せられるキラキラしたオーラはまぶしいほどだった。残念ながら前島は昨秋に体調不良のため芸能活動を休止し、丸山彩役も降板してしまったが、パスパレというバンドはこれからもまだ続く。そして「もういちどルミナス」という希代のアニソンもファンの心の中でいつまでも鳴り続ける。