〝有言実行〟なるか。大相撲初場所初日(8日、東京・両国国技館)大関貴景勝(26=常盤山)が新小結若元春(荒汐)を押し出して白星スタート。取組後は「集中してやろうと思いました」と冷静に振り返った。

 今場所は125年ぶりに1横綱1大関となった上に、照ノ富士が昨年10月に両ヒザを手術した影響で休場。出場力士の番付最上位として土俵に上がることになった。重圧がかかる立場だが「それはあまり関係ない。自分は目の前の一番に集中してやるしかない」と言いきった。

 そんな貴景勝にとって今場所の成績は大きな意味を持つ。昨年11月の九州場所は12勝3敗で優勝同点。審判部長の佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)は具体的な言及を避けた一方、横綱審議委員会の高村正彦委員長(元自民党副総裁)は全勝優勝など好成績を残せば、綱取りの可能性があるとの認識を示した。

 一人大関として責任を果たすことは周囲にも約束していた。先場所後の12月1日には、大分・日田市に本社を置く「日田天領水」を訪問。一昨年6月から同社のミネラルウオーターが毎月120リットル以上届くようになり、関係者に直接感謝を伝えた。

 一方、同社も大関の奮闘をねぎらおうと、自社の温泉付き宿泊施設に関係者ら約70人が集まり、宴席を用意。担当者は「大関にはホテルに泊まっていただきました。プレッシャーをかけるのはよくないと思うんですが、みんなの期待に対して『(横綱を目指して)頑張ります』とのお言葉がありました」と明かした。

〝勝負の15日間〟は上々の滑り出しとなった。貴景勝は大きなチャンスをモノにできるのか。