揺さぶりか、それとも――。ボクシングのWBA&WBC&IBF世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(29=大橋)が、WBO同級王者ポール・バトラー(英国)との4団体統一戦(13日、東京・有明アリーナ)を前に、敵陣営からの〝口撃〟を一蹴した。

 井上は、2012年のプロデビューから23戦23勝20KO。完全無欠の王者と呼ぶにふさわしい成績を残しているが、今回対戦するバトラーサイドからはたびたび「弱点」があると指摘されている。

 例えば8日に公開練習を行ったバトラー陣営からは「ディフェンスに弱点があると思っている」との声が上がった。さらに10日の会見でもバトラーは「〝弱さ〟を見せたら、そこを突いていきたいと思います」と明言している。

 本当にモンスターに穴があるのか。これを井上は「ディフェンスが一番得意なんだぞ、というところを見せていけたら」と一笑に付す。さらにジムの大橋秀行会長も「子供のころから見ているけど、弱点という弱点がない。どういうところなのか楽しみ」と余裕を見せた。

 さらに大橋会長は、バトラーは戦績以上にパンチが強く、日本人にはない小刻みなフットワークが特徴だと分析。それでも「動けて逃げることはできても、隠れることはできない。そこですよ。逃げても隠れることはできない」と井上に全幅の信頼を寄せる。

 敵陣営の〝揺さぶり〟も気にせず、下馬評通りの圧勝劇を井上は見せられるか。