【FIFAワールドカップ】森保ジャパンは〝世界最強の司令塔〟を封じることができるのか――。カタールW杯で2大会連続となる決勝トーナメント進出を決めた日本。目標の「8強以上」に王手をかける中、立ちはだかるのがクロアチア代表のスーパースターであるMFルカ・モドリッチ(37=レアル・マドリード)だ。元日本代表MF前園真聖氏(49)が攻略のポイントを分析した。

 クロアチアは前回2018年のロシアW杯で準優勝と大躍進を遂げたが、大黒柱となっているのがモドリッチだ。

 卓越したテクニックに広い視野を併せ持ち、並外れた運動量でハードワークする万能型の司令塔。スペインの名門Rマドリードで10番を担って長年チームの顔として活躍し、18年にはバロンドール(世界最優秀選手賞)を受賞してアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)とポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウドによる〝独占状態〟に風穴をあけたことでも話題になった。

 もちろん今大会でも健在で、1次リーグ3試合すべてで先発して存在感を見せている。前園氏は「モドリッチはバロンドールも取っていますし、非常に素晴らしい選手です。警戒すべき相手になるでしょう」と、やはり森保ジャパンにとって最も危険な選手になると警鐘を鳴らした。

 では、最強の司令塔を止める術はあるのか。

「ポジションを変化させていくのが特徴で、中盤から前線に上がったり、中盤から(後方へ)下りていったりもします。非常に広範囲にわたって動いてきます」とモドリッチ特有の動き方を指摘。

「マンツーマンで見ることはないと思います。マークが付きづらい選手なので、近い選手が見ていかないといけないでしょう。中盤の選手もそうですし、前線の選手も注意していかないといけないです。全員が意識することが必要になってきます」と強調する。

 その独特な動きに惑わされると、他の選手への警戒がおろそかになりかねない。適度な距離感を保ちながら対応することが、全選手に求められるというわけだ。

 森保ジャパンの戦い方としては「何かを変えることはありません。全員でブロックを敷いて、相手より走らないといけません。前半はしっかりと試合を作って、後半メンバーを代えていくというこれまで同様の戦い方になると思います」。ドイツやスペインを撃破した黄金パターンが軸になりそうだ。

 出るたびに強烈な突破を見せるMF三笘薫(ブライトン)についても「この起用法(後半投入)のほうが相手にとっても脅威になります。相手の足が止まってきてオープンな展開になってくれば、彼の良さがより生きてきます」と、引き続きジョーカーとして威力を発揮しそうだ。