俳優でタレントの渡辺徹さんが11月28日、敗血症のため東京都の病院で死去した。61歳。葬儀は家族で行う。喪主は長男で俳優の渡辺裕太で、後日「お別れの会」を開く予定。渡辺さんは俳優として精力的に活動する一方、最近はお笑い界との交流も深く、2015年からは「徹座」と題したライブを主催していた。そのレギュラーメンバーだったTKOがスキャンダルで表舞台から姿を消したことには心を痛め、「いつか徹座で復活させる」という思いを持っていたという。
所属の劇団文学座によると、渡辺さんは11月20日に腹痛などを訴え、細菌性胃腸炎と診断され入院。その後、敗血症と診断された。
文学座の養成所時代に「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)の新人刑事・ラガー役としてレギュラーに抜てきされ一躍人気者に。歌手として発表した「約束」も大ヒットした。
当時の渡辺さんはスリムでアイドル的な人気を誇ったが、そういった人気が落ち着いて俳優に専念するようになると徐々に太りはじめ、あまりの変わりように心配する声も上がった。
だが当時を知る芸能関係者によると「本人は全く気にしていなかった」という。
「渡辺さんは『オレはもともと太っていた。役者で売れなかったころにカネがないから食えなくて、それでやせたんだ』と言っていた。『太った』と心配する声もあったが、渡辺さんに言わせると『やせてる時が珍しかっただけ』。太ったんじゃなくて元に戻ったという認識だった」
最近の渡辺さんは、お笑い芸人との交流も深かった。大のお笑い好きで、15年からは自身が好きな芸人を集めたライブ「徹座」を主催。これまで6回開催されているが、中川家やナイツ、サンドウィッチマン、なすなかにしらがレギュラーメンバーだった。
2日に放送されたニッポン放送のラジオ番組「中川家 ザ・ラジオショー」にはサンドが飛び入りで出演し、渡辺さんをしのんだ。
中川家の礼二は「親父であり兄貴であり、時には友達のようにしゃべってもらった」。剛は「48(歳)になって、まだ怒ってくれる人。ガンガン遠慮しないで行けよ、コノヤローって。ホントに芸人の先輩でしたから」と振り返った。
打ち上げでは、渡辺さんが現金をバラまいたこともあったとか。サンドの伊達みきおは「ホントに昭和の打ち上げ。何十万というじゃんけん(をやった)」と明かした。
芸能プロ関係者は「もともとは、なすなかにしと仲良くなったのがきっかけ。その流れでなすなかにしと同じ事務所だったTKOとも仲良くなり、徹座にはいつも出ていた」と明かす。
だがご存じの通りTKOは20年、木下隆行が後輩へのパワハラ疑惑で退所した。それでも渡辺さんは徹座に、木本武宏を1人で出演させるなど、関係を続けていた。
「渡辺さんは本気で、徹座でTKOを復活させようとしていたんです。木下さんが松竹芸能を退所しても、自分の主催する徹座でなら復活させられると思っていた。木本さんも今年、投資トラブルで松竹を退所したが、それでも『TKOと自分の関係は変わらない』という思いを持ち続けていた」(同)
実際に木下は2日、インスタグラムを更新し「僕が不祥事起こした時も『何があっても俺と木下の関係は何も変わらんよ、だから席はいつでも空けてるから早くTKOのコント見せてね』と温かい言葉を頂いた事とても嬉しかったです」と記した。
「とにかく優しい人だった。TKOだけじゃなく、スキャンダルで謹慎した芸人を常に気にかけていた。宮迫博之や徳井義実なども『徹座に呼ぼう』と考えていたそうです」(同)
そんな優しかった渡辺さんが61歳で亡くなってしまうとは、あまりにも早すぎる別れと言うしかない。












