薬物事件で公判中の元KAT―TUN、田中聖容疑者(37)が29日、知人女性から現金1万円を脅し取ったとして恐喝容疑で京都府警に逮捕された。ライブ出演料の未払いに腹を立て、肩代わりを求めたという。逮捕容疑の金額は1万円で〝微罪〟に映るが、捜査当局はすでに恐喝の余罪での立件を狙っている――。
薬物事件から恐喝事件へ発展した。
田中容疑者は京都市に住む知人女性(36)に紹介され、ライブハウスでのライブに出演。ただ、出演料が支払われなかったことに腹を立てて昨年6月、同女性にLINEで「どこまでなめてんだおまえコラくそが」などとスゴんで10万円を支払うように迫り、1万円を振り込ませた疑いを持たれている。本人は「今は何も言えない」と供述している。
くしくも覚醒剤取締法違反(使用、所持)の罪で29日、千葉地裁松戸支部であった公判に「被告」として出廷していた。検察側が求刑して結審予定だったが、別件で追起訴予定があるとして求刑せず審理を終了。これが恐喝事件だったようだ。
田中容疑者はこの日午後7時50分過ぎ、東京駅八重洲口の地下通路から10人以上の京都府警の捜査員に厳重ガードされるなか移送された。緑色のパーカを着て終始、うつむき気味。突然のことに驚く通行人もいた。
容疑者が乗り込んだ車両付近にいた乗客は「いきなり大勢の人が来て一瞬、何が起きているのかと騒ぎになりました。通常の座席ではなく、〝多目的室〟に入れられたようです」と話した。
午後10時10分過ぎ、京都駅八条口に姿を見せた。多数の捜査員に囲まれ、メディアからの質問に答えることなく、黙って迎えの車に乗り込んだ。外国人観光客を含む多数のヤジ馬も現れ、辺りは一時騒然。千葉で裁きを受けた後、新幹線で東京から京都へ移送される事態に発展した。
恐喝は1万円で〝微罪〟に映るが、捜査当局は恐喝の余罪で立件すべく、さらに調べている。捜査関係者の話。
「京都府警は、田中容疑者が他の知人女性も同様に恐喝した可能性があるとみて、田中容疑者の交友関係を洗い出しています。ポイントは被害者が女性であること。京都府警に限らず、警察は近年、国際的な人権意識の高まりもあり、女性に対する恐喝には厳正に対処する方針のようです」
田中容疑者は薬物事件を繰り返しただけでなく、供述もひっくり返したため捜査当局の心証は悪い。
薬物事件で今年2月に愛知県警に、6月に千葉県警にそれぞれ逮捕され、その入手先について当初、「密売人から買った」と供述。だが、10月に千葉地裁松戸支部で行われた公判で「(愛知県警に)押収されなかったものが(自宅に)あった」とし、それを使ったと翻した。この主張では愛知県警がガサ入れで証拠ブツを押収し損ねたと受け止められかねず、愛知県警は激怒したとされる。
「愛知県警が挙げたのは薬物事件、京都府警が挙げたのは恐喝事件で、犯罪の態様が違うので京都府警が愛知県警の〝かたき討ち〟をしたと言えるか微妙。ただ、いずれにしても愛知、千葉、京都の1府2県警からの心証が非常に悪いのは事実。京都府警は恐喝の余罪ですでに情報を得ており、ウラ取りしています」(別の捜査関係者)
田中容疑者に元トップアイドルだったころの面影はもうない。
















