森保ジャパンに〝秘策〟はあるのか――。カタールW杯(20日開幕)に臨む日本代表の森保一監督(54)と、元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)による夢の対談の後編。指揮官は1次リーグE組で激突するドイツやスペインなど強豪との戦い方をはじめ、懸案の1トップ問題や続投待望論などについて熱弁を振るった。
武田氏(以下武田)開幕戦はドイツ(23日)が相手だ。
森保監督(以下森保)楽しみですね。もちろん、これまでの経験やFIFA(国際サッカー連盟)ランクを見れば、彼らのほうが力が上とリスペクトしないといけないところはあるけど、戦う上では目線を同じにしないといけないし、勝ち点3を取るチャンスはあると思います。自分たちができる理想のことを準備しつつ、理想通りにいかなかった場合も準備しながら戦いたい。ドイツには日本人選手が1、2部合わせて17人います。普段リーグ戦で対戦している選手たちなので、普通に考えてプレーできる。我々のことも知られているかもしれないが、相手のことも分かっているので自信を持って戦えます。
――ドイツ戦のカギは
森保 攻撃に関しては、ボールを我々が奪った瞬間にいかに速く攻められるかが大切になる。ドイツがボールロストをした後のプレスがめちゃくちゃ速く、そこでもう一回奪って攻撃しようというのが彼らの狙いになると思うので、我々がボールを奪った瞬間の(相手からの)ハイプレスを回避していい攻撃につなげられるかがすごくポイントになる。
武田 準備は順調?
森保 相手の分析、相手のやる傾向や対策に関しては、できる限りのことは進めてきている。今すぐ試合をすることになっても、しっかり準備してできるくらいにはなっていると思います。でも時間がまだあるので、ドイツ、コスタリカ(27日)、スペイン(12月1日=日本時間2日)がやってきたことを分析し、より勝つための質を高めるために最後の最後まで準備をやっていきます。より細部にこだわってやっていければ。
――各国とも負傷者の状況がカギになる
森保 ドイツも日本もそうだし、ケガ人で変わってきたりするので、どういう選手を招集できるかできないか、使える使えないかが出てくると思う。個の特長も見ながら把握しておきたい。
――ドイツは9月にハンガリーに敗れるなど、不調が指摘されている
森保 調子が悪かったからこそ、より集中力が増すと思うし修正をしてくる。前回のW杯(2018年ロシア大会)で韓国に負けているので、そこはアジアの相手に続けて負けられないという、より高い集中力とモチベーションで来る。むしろ隙はないと思う。
武田 スペインは東京五輪で対戦。ある程度イメージできているか。
森保 五輪の時やその前に戦った親善試合でほぼA代表みたいなチームだったし、スペイン代表の分析も、もちろん進めています。サッカー自体のベースは変わらない。私が監督になってからは1敗1分けで来ているので、次は1勝をつけられるようにと思っています。2戦を戦った経験を生かして戦いたいです。
武田 9番(センターFW)がなかなかいない。決定力が重要だがポイチはどう考えている?
森保 どうやったら生まれるのか、武田さんに聞きたいところです。今、現実的に日本の選手が世界に勝っていこうとしたら、9番の選手にゴール前にいてもらって機能するかというと…。世界のサッカーの流れでは、守備もできないといけない。そこは日本も勝っていくために、11人誰も手を抜かないチームづくりをしていかないといけない。交代枠が5人になったので、インテンシティー(強度)を落として戦うことがより少なくなった。走れてゴールに向かっていく、かつシュートを打てる選手をどうやってつくっていくかを考えないと。
――目標の8強以上など躍進したら続投を望む声も出てきそうだが、その意欲はあるか
森保 監督業はまだまだやりたいなと思っている。それがどこになるかは分からないけど。ベスト8の目標は立てているし、W杯の結果が最終的に自分たちのやってきたことの評価になるのも重々分かっているし、そこに向かってやっている。そこでどういう結果が出るか分からないけど、評価されることに関してはすべてを受け止める。














