【女子ボートレーサーインタビュー 三嶌さらら(22=香川)前編】

 ーー父は現役ボートレーサーの三嶌誠司。三姉妹の次女で姉・こころもボートレーサー。幼少期からボートレーサーを目指していた?

 三嶌 いいえ。選手になりたがっていたのは姉のです。自分が目指そうと決めたのは、高校に入ってからですね。当時はやりたいこともなくて、私は何がしたいんやろって…。強いていえば美容師だけど、それもぼんやりって程度。そんな時に父のレースを見て、やっぱりやりたいと思うようになったのがきっかけですね。

 ーー高校3年で132期養成員募集の試験に姉のこころと一緒に受験。2回目で合格

 三嶌 姉ちゃんはスポーツ推薦をもらって合格。私は一次で落ちました。実は高校も姉ちゃんと同じところは落ちて、私立に行ったんです。私はすぐ姉ちゃんと比べてしまう(笑い)。次の受験までの半年間はアルバイトしてました。

 ーー養成所時代の思い出は

 三嶌 朝早いのは全然大丈夫なんです。合宿みたいで楽しかった方が多いかな。姉ちゃんと半年かぶっていて顔を合わせていたのもある。ずっと空手をやっていたので、訓練もそこまでしんどいとは感じませんでした。

 ーー空手はかなり本格的にやっていたとか

 三嶌 極真です。家族みんなでできるスポーツをやりたいという母の提案で、3歳から高校までやっていました。体力面もそうですけど、礼儀に始まり礼儀に終わるのが武道。ボートレーサーという仕事にも通じると思います。

養成所での修了式で、姉・三嶌こころ(左)と記念撮影した三嶌さらら(2023年)
養成所での修了式で、姉・三嶌こころ(左)と記念撮影した三嶌さらら(2023年)

 ーー2023年11月にデビュー。2024年の8月に児島で水神祭

 三嶌 遅いといえば遅いですよね。デビューしたころはとにかくネガティブで…。勝てなかった時期は〝私、やっていけるのかな〟ってずっと不安でした。でも、父に「折れたら負けだぞ」と言われて、前向きになれたと思います。

 ーー早い段階で父への弟子入りを決めた

 三嶌 姉ちゃんは重成(一人)さんですもんね。どうしても甘えてしまうからって。私は選手になったきっかけが父というのもあるし、父のペラで練習した時に自分に合うと感じたのも大きかった。独特のペラなんですが乗りやすい。しかも出ていると感じる。デビューするかしないかくらいの時にお願いしました。

 ーーどんな師匠?

 三嶌 頭ごなしにこれをやれというのではなく、私の意見を尊重してくれます。自分で乗って、試行錯誤しながら解決策を考えるというスタイル。私の性格にも合っていると思う。常に心にあるのは〝失敗を恐れるな〟という父の言葉です。

 ーー昨年10月からスロー域への進入を始めた

 三嶌 当初は外から着を取れるようになってからというのが父の方針だったんですが、ちょっとだけ早めました。内に入るとスタートで遅れることも増えるだろうけど、その失敗から学ぶこともあると言われて…。